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ドイツの教育の問題点。勝つか負けるかの格差社会

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ドイツの教育水準は高いと言われています。でもそれは、ものすごい格差社会に根付く、「選別教育」です。


ドイツでは 、出来ない子は置いていかれます。格差が生まれ、それが一生ついてまわるんです。

 

  

ドイツの教育は厳しすぎる?

日本の初等教育では、勉強だけでなく、教養や社会性なんかも重視されています。個を伸ばすより、集団のクオリティを大切にするので、「平均」が高いんです。でもドイツでは、そうじゃありません。

ドイツと日本は安価な物を大量生産して儲けている国でも、お金を右から左に動かして潤っている国でもない。
先端技術を開発し、誰も作れない完璧な物を作って世界に売る国なのである。つまり、国民の頭脳で勝負している。  

その頭脳を育てる肝心要の教育はどうなっているかというと、両国には結構大きな差がある。
優秀な頭脳は、どちらにも間違いなく、それもかなりの頻度で存在するが、その分布図が異なる。

日本の場合、教育の底辺がかなり高いところで揃っているのに比べて、ドイツでは、上は立派だが、底辺は総崩れだ。学力の格差が激しい。

出典:日本人の美しい特質を身につけられる初等教育


ドイツは、「できる人を伸ばす教育」です。だから底辺に厳しい。小学校で留年がありますからね。

 

平均が高いけどエリートが少ない国と、平均が低いけどエリートが引っ張る国。日独の教育に対する考えは対照的でおもしろいです。

 

ドイツでは、小学校入学の数カ月前に『入学適性検査(Einschulungsuntersuchung)』が実施されます。これは6 歳児の発育状態を小児科医が診るもので、「勉強する」という小学校の環境に適応できるかどうかを心と体の側面からチェックするのです。

検査で発育に遅れが認められたり、小学校に行くのはまだ早いと判断された場合、Vorschule への進学を勧められます。
Vorschule は小学校の準備段階的な学校で、ここを経て小学校に進学する子どもは少なくありません。
出典:ニュースダイジェスト


日本は早生まれでも遅生まれでも、基本的には同じ学年に入れ込んじゃいますよね。でもドイツでは、学校の授業の質を落とす生徒は、容赦なく追放されます。……っていうと言葉がきつすぎるけど、実際「できない子どもの教育は学校の仕事ではない」という考えが前提にあります。

 

日本で塾は「発展的な勉強をするところ」といったイメージですが、ドイツでは「落ちこぼれがいくところ」という印象があります。だから塾に通っていることを隠したり、家庭教師を呼ぶ人などもいるそうです。

 

小学4年生で人生が決まる教育

ドイツの小学校は4年制で、小学校卒業後、いくつかの進路に別れます。

卒業後に就職し、職業訓練を受ける生徒が進む5年制の基幹学校(Mittelschule, 旧:Hauptschule)、卒業後に職業専門学校への進学を目指す生徒が進む実科学校(Realschule)、大学進学希望者が進む8年制のギムナジウムがある。また、3つの学校形態を包括した総合制学校(Gesamtschule)もある。

ドイツの義務教育は9年(州によっては10年)である。日本の学校では、義務教育期間中はもちろん、高校においても留年はまれだが、ドイツのギムナジウムでは、ストレートに卒業できる生徒は6割程度と言われている。
出典:ニュースダイジェスト

 

かんたんに言っちゃうと、小学校の成績で、「将来就職コースか進学コースか」がある程度進路が決まることになります。制度的に学校を移動することは可能ですが、成績などの条件があります。


また、小4で進路を決めるという性質上、親の教育水準の影響をモロに受けます。大学に行った親を持つ子どもは大学進学コースに乗り、そうじゃない親の子どもは、その成績に準じた学校に行く、という傾向があります。これも格差教育の一端ですね。

 

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ドイツの教育は適材適所…?

日本の教育方針は、平均をあげるってイメージが強いですよね。逆に、ドイツの教育は上を伸ばすって感じです。それは「格差を生む」ともいえるし、「適材適所」ともいえます。

 

日本のように、勉強が苦手な人がわんさか大学に行くよりは、就職を前提とした進路が一般的に浸透しているのは、社会として合理的かもしれません。厳しい教育制度のドイツは冷たいように思えますが、国の発展のためには必要なことでもあります。

 

それでも批判が多いのは、「融通が利かない」「親の影響が大きい」「這い上がるチャンスが少ない」ことなどが原因です。

 

小さいときは勉強が苦手でも、高校生で本気を出して有名大学に合格、なんてことは日本でもよくあります。でもドイツだと、それはあまり現実的じゃないんですね。それはドイツの教育の大きな問題点です。

 

たとえば、大学卒業者と、大学入学資格がない人。給料でも差がでます。後者が前者と並んでたちたいんなら、個人的に仕事と平行して職業訓練を受けたり、学位にチャレンジするようなキャリアアップが必要になってきます。


格差を生む教育制度。とはいえ、ドイツが大国としてあり続けるのは、この厳しい教育制度による成果なのかもしれません。

 

個人的にはドイツの教育の方が理にかなっていると思いますが、社会の成熟度としては、だれにでも進学のチャンスがある日本の方が高いともいえます。

最近はドイツでも大学進学者が増え、職業教育を受ける人が減ってきています。ドイツの教育も移民の影響などもあり、変わらざるをえなくなっています。

 

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