お台場で「外国人労働者の受け入れ」メリットに気づいた話

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昨日はお父さんと両国の江戸東京博物館に行った後、お台場のダイバーシティでお買い物をしました。
江戸東京博物館楽しすぎてびっくりした。外国人の友達に喜ばれそうな隠れた名観光スポットですねー!

 

で、驚いたのが、ショッピングセンターの多国籍化です。日本語以外の言葉を、たくさん聞きました。

 

ダイバーシティは、店員含め外国人ばっかりだった

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 東京ベイ経済新聞


いやーびっくりした。2年前はそんなことなかったのに、ダイバーシティは外国人であふれていました。

江戸東京博物館は欧米の人が3割くらいだったけど、ダイバーシティはもっぱらアジア系、中国や韓国、台湾などの人たちが買い物を楽しんでいました。爆買い、というほどではありませんでしたが。

そういえば週末に京都にいたんですが、やっぱり中韓の観光客が目立ちました。江戸東京博物館にもいましたし。

京都では英語ではなく中国語の呼び込みがされていて、看板も英語の下に中国語・韓国語も併記されていました。
トイレではいままでは水を流すところに「push」と書かれていただけですが、こんな案内もしょっちゅう見かけました。


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タウンネット 京都府

水が詰まる、という理由でトイレットペーパーをゴミ箱に捨てる国もありますし、日本はウォシュレットなんかもありますからねぇ。


で、それに伴い、「店員の多国籍化」も進んでいるようです。

ダイバーシティのユニクロで接客してくれた方は、たぶん韓国系の人でした。FOSSILでは女性店員2人は(たぶん)韓国、男性は(たぶん)中国系で、3人でお店を回していました。びっくり! いつの間にこんなグローバルな感じになってたんだ……。

ららぽーとなんかでも免税店が増えていて、「外国人観光客の受け入れ体制」の改善を目の当たりにしました。
オリンピックのことを考えると、外国籍のショップ店員さんは増えていくでしょう。

外国語のメニューやガイドなんかも充実していくんでしょうねぇ。日本に帰国したらそういうのでもお金稼げそうです。
語学力がある人はいまちょうど需要が増えているので、いい波に乗れそうです。
 

その人たちは、日本に適応していた

外国人労働者を嫌う人たちは、一定数います。 かくいうわたしも、その一人でしたw

川崎のお弁当屋さん(チェーン店)では、とあるアジアの国の人たちだけが働いていたんですね。いやーひどかった。客をシカトするわ、平気で待たせるわ、大声で雑談するわ、盛り付け雑だわ、お箸入れないわ……。

それを根に持っているわけではないんですが、「やっぱり日本のサービスは日本人しかできないんだ!」と思った記憶があります。その印象がいまだに残っていました。


ですが、ダイバーシティの店員さんはまったくちがいました。その人たちは、「日本で日本のサービス」をしていたんです。

日本語の敬語ってめっちゃ難しいし日本人ですら適当なのに、とても丁寧な言葉遣い! しかも専門用語(留め金や文字盤、革の材質などなど)もばっちり! 素晴らしい!


わたしはドイツのFOSSILで1日だけ試し働きをしたんですが、心が折れました。マジで何もできなかった。


日常生活や飲食店では語学に問題がなくても、ショップ店員っていうのは外国人にはすごくハードルが高いです。

お客さんのニーズは様々だし、部品や品質に関してのセールストークはもちろん、お客さんの質問にも専門用語のオンパレード。鞄一つとっても、取っ手の金具や革の質や部位、活用方法……。外国語で説明するのは本当に大変です。

飲食店などは高級なところじゃない限り、コミュニケーションでどうにかなるんですけどね。

だからダイバーシティで日本のサービスをしていた外国人のショップ店員さんを、本気で尊敬しました。めっちゃすごいよ、それ。

しかも日本語力があまりにも高くて、もはや唖然としましたw

FOSSILの女性店員2人は母国語(たぶん韓国語)で会話していたんですが、男性店員はたぶん中国語で話していたんですね。

 

で、その店員さん同士で、「あちらの青いコートをお召しのお客様に、○○を持って行って」「かしこまりました」って日本語で会話していたんです。

これって、すっごいことですよ。

確かな日本語能力と、日本のサービスの理解がないと、この会話は生まれません。両方、母国語が日本語じゃない人たちですよ。すごすぎ。

 

 

外国人がハンデにならない日本へ

これはわたしの中でもまだちょっと消化しきれていないテーマなんですが……。

日本では、特殊な採用枠以外では、外国人が働くことはかなり難しいです。わたしはドイツ国籍じゃないけど、基本的にどの企業でも応募できます。

でも日本では、わたしが知っている限りでは、「外国人枠」なんかじゃないと応募する資格すらないことが多い。外国人は日本で就職するのに、大きなハンデを背負っているんです。


わたしはいままで、「日本人の雇用を守るため」にそれは正しいと思っていたし、むしろ「日本人が外国語を覚えるべき」という姿勢でした。

その理由はかんたんで、「日本のサービスは日本人しかできない」というプライドというか、固定概念があったんですね。外国人に義理人情はわからないだろう、といいますか。

でも昨日、日本で日本語で日本のサービスのニーズに合った接客をしているアジア系外国人の店員さんを見て、それはちょっと頭でっかちだったなぁ、と思いました。反省。

これからの日本は、日本語ができることを前提に、日本のサービスをよく理解した外国人の方たちが活躍していくでしょう。

 

日本人が外国語できる人が少ないから、日本語ができる外国人を雇用した方が効率的だわな、たしかに。

外国人だから、と良くも悪くも特別扱いされてきた「外国人求職者」が、わたしたちと同じ「新卒枠」なんかで戦う日も遠くないのかもしれません。

そしたら日本人は母国語者っていうアドバンテージしかないので、きっついですね。

これに関してはまだ、「どっちがいい!」とは言い切れないんですが、日本人が外国からのお客さんにちゃんと対応できるようにならなければ、母国語が日本語ではないショップ店員さんが増えていくでしょう。