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ドイツ発 雨宮の迷走ニュース

ちょっと尖ってるらしいオピニオン系ブログ。海外生活やライフハック、その他ニュースなど。

なんてこった!ヨーロッパではご先祖様が見守ってくれないなんて!

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「ご先祖様が見守ってくれている」というのは、わたしにとって当たり前でした。

「日本にはお盆っていう文化があって、いつも見守っててくれるご先祖様が家に帰ってくるんだよ」とドイツ人の彼氏に言ったところ、「え、幽霊ってこと?」と言われてこっちがびっくりしました。魂だよ! なんていうか、幽霊とはちょっとちがうの!

 

祖霊信仰っていうらしいよ

せっかくなのでググってみました。信心深いわけではありませんが、ある程度の日本に根付いている宗教観はちゃんと持っているつもりです。

 

中国・朝鮮・日本限定だった!

ご先祖様を神格化するのは「祖霊信仰」っていうらしいですよ。正確にいうとまたちがうんでしょうが、メインは中国、朝鮮、日本。

なんかおもしろいですよね、こういうの。宗教と意識していないけど根付いている宗教的価値観といいますか。中国、朝鮮、日本は儒教圏で、いまだに目上を敬うという文化ですしね。突き詰めるとおもしろいものですなぁ。

 

法事にはこんな意味があった!

いままでで参加したお葬式は2回。おじいちゃんとおばあちゃん。だから正直、法事の仕組みっていうのがよくわからないんですよね。でもその法事は祖霊信仰とは、切り離せないものらしいです。

そういえば、刑事ドラマとかで「ホトケの顔は見たか」なんて台詞があったりしますよね。よく考えれば死体と仏様が同じ単語で表せるってすごいな! 

 

日本の祖先崇拝

祖先の霊を祀り、崇拝する。日本では先祖を「ご先祖様」「ホトケ様」と言い、一般家庭で位牌を仏壇の中央にまつる慣習や、お盆や彼岸にこれらの霊をまつる行事が祖霊信仰に属する。
なお、以下は主に日本における祖霊信仰について解説する。沖縄・奄美(旧琉球領)における祖霊信仰については琉球の信仰の項を参照のこと。

概要

死者が出ると、初七日・四十九日と法要を行い供養し、さらに1年後に一周忌、2年後に三回忌、七回忌と法要を行う。その後、三十三回忌を迎えると、「弔い上げ」といって、このような法要を打ち切る。
この「弔い上げ」は、生木の葉がついた塔婆を建てたり、位牌を家から寺に納めたり、川に流したりと、地域によって異なる。この「弔い上げ」を終えると、死者の供養は仏教的要素を離れる。それまで死者その人の霊として個性を持っていた霊は、「先祖の霊」という単一の存在に合一される。これが祖霊である。
祖霊は、清められた先祖の霊として、家の屋敷内や近くの山などに祀られ、その家を守護し、繁栄をもたらす神として敬われるのである。前述の通り、先祖の霊を「ホトケ様」「カミ様」「ご先祖様」と呼ぶことにはこのような意味がある。 

祖先崇拝 - Wikipedia

 

亡くなって49日間は現世にとどまっているから、49日目に送りだすんだと思ってました。なんか微妙にちがうみたい。

三十三回忌を終えてやっと「ご先祖様」の仲間入りなんですね。それまではまだ「個人」ってことですね。でもその間ずっとひとりぼっちなのかなぁ。そしたらもっとお墓に行くべきだった……。

 

お盆はこんな意味らしい!

ご先祖様が帰ってくるというのは知っていましたが、ちゃんと考えたことはなかった。京都の大文字焼きの意味なんて知っていましたか?

 

仏教では、お釈迦様のお弟子様である目連様の母親が餓鬼道に落ちた時、お釈迦様の教えに従って多くの高僧たちに供養し、母を救ったことからはじめられたもので、仏様や先祖の恩に感謝し、お墓参りや迎え火などをする行事なのです。
13日の夕方か夜に菩提寺とお墓に参り、祖先の霊を迎えます。 これを「精霊迎え」と言います。この時に霊が迷わず帰ってこられるように焚くのが「迎え火」です。
地方によってはお墓からの道筋に、たくさんの松明かりを灯すところもあります。 そして、16日は送り盆です。この日に、お盆の間の一緒にすごした祖先の霊を送り出すことを「精霊送り」と言います。この時に「送り火」を焚くことも広くおこなわれています。 京都の「大文字焼き」も送り火の1つなのです。

盆の墓参りや歴史と由来(迎え火・送り火・お供え物の意味):法要・供養について-霊園・墓地の石乃家(いしのや)

 

 

知らなかったぁぁぁぁぁ!!!!! 迎え火なんて言葉聞いたこともなかった!

 

ご先祖様、本当にすいませんでした。いつも見守っててくれてるのに、道案内しない子孫とか、めっちゃ不親切だよね! ごめんなさい!!

お盆時期に帰国したらちゃんとやります。なんか本当にへこんできた……。無知は罪だな……。

 

で、キリスト教の死後の世界ってどんな感じ?

はい、ヨーロッパの話でしたね。というかキリスト教の話です。最後の審判があるくらいですから、ご先祖様が自動的に仏様になれる日本とはちょっとちがいます。

とりあえず、カトリックを引っ張ってきました。

 

死者は死後、次の5つの場所に行く。
(1)地獄:邪悪の人間が行く。
(2)天国:キリストを信じ、徳に生きた人が行く。ここには肉の復活の希望がある。
(3)辺獄:キリスト以前に生れた義人、徳高い異邦人たちは父祖の辺獄に行く。
(4)幼児の辺獄:洗礼を受けないで死ん だ幼児は、幼児の辺獄に行く。リンボは天国と地獄の中間にある。ここでは地獄の苦しみはないが、神を見ることはできない。
(5)煉獄:キリストを信じたが、罪を犯しその償いが果たされていない人間が、浄化のために行く。

キリスト教

 

生前の行いによって、死後の世界での扱いが変わるわけですね。芥川龍之介の蜘蛛の糸なんかわかりやすいですね。

 

ご先祖様を尊ぶ気持ちはない

一番身近なサンプルとして、ドイツ人彼氏に聞いてみました。ら、こんな会話になりました。

 

「じゃあご先祖様なんてどうでもいいの?」

「まぁ基本的にはね」

「えーひどーい」

「じゃあ車にナメクジが轢かれたとして、そのナメクジの魂が子どもたちをずっと見守ってるとでも言うのかよw」

「いま話してるのは人間の話だよ」

「人間なんてちょっと賢い動物だろ。じゃあ同じ動物の牛はどうだ!? 牛の魂は牛の子どもたちを見守ってるのか!?」

 

クソッなんという現実主義者……! 洗礼受けてるくせに宗教嫌いの合理主義者め!!

 

「日本にはね、アニミズムっていう文化があるの。このペットボトルだって魂があるから、モノを大切にしなきゃいけないし、いただきますってご飯を食べるんだよ!」

「化学製品だからね、それ。いろんな人工物が混ざりあってるのに、どの魂が生き残るの? 石油? 超高温で熱されてもその魂が生きてるっていうの? そっちの方がつらくない?」

 

やばい、何も言い返せねぇ……!!

 

「いや、ごめんごめん。でもさ、ご先祖様信じてるってカワイイよね(半笑い)」

 

聞く相手を間違えた。

 

おもしろいので引き続きお楽しみください

「自分が死んだ後どうするの? わたしは子孫に弔ってもらって見守ってるけど」

「知らないって。死んだらそこで終わり」

「生まれ変わっても一緒にいようね★ とかいえないわけ?」

「いや、そっちが入りたいなら俺のお墓に入っても良いけど」

「なんかむかつくな、その言い方。っていうかドイツって家族のお墓じゃなくて個人なんでしょ」

「え、日本はみんな一緒なの?」

「火葬だから、みんな小さい箱の中に納まるんだよ。それで家族みんな同じお墓に入るんだよ」

「もし俺が入ったら、100人の日本人の中に白人が一人ってことでしょ? 日本人の名前が続く中でルーカスって入ってたら超おもしろいくない?w」

「まぁねw でもお坊さんから死後の世界用にちがう名前をもらうから」

「え、そしたら魂だけになった時だれだかわかんないじゃんw もし俺がアツシ・コハタとかって名前になったら、お前も俺のこと見つけられないでしょ?」

 

アツシ・コハタって誰だあああああああああああああああああ

 

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宗教っていうのは、そんなもんだ

はい、まとめましょう。

宗教っていうのは、心のよりどころです。だから理論的であるはずもないし、ある必要もない。彼はご先祖様に1ミリも興味を持っていないけど、わたしや多くの日本人にとってご先祖様は仏様、大切な存在なわけです。

 

とはいえ、お墓参りなんて全然行ってなかったし、法事もそこまで気にかけていませんでした。そういう若い人は多いんじゃないでしょうか。

でも自分が死後、子孫を見守った時、自分に見向きもしてくれなかったら……と思うと、いますでに泣きそうです。

都合がいいときだけお祈りしてちゃだめですね。日ごろから感謝していないと。

 

ヨーロッパではご先祖様が見守る、という考えは基本的にないようですが、それでもわたしのご先祖様はわたしを見守っててくれていると信じていますよ。