欠点だと思っていたモノが、実は自分の最大の武器だった

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人間、完璧な人はいません。だれもが「欠けた部分」を持っています。それは他人からの評価であろうと自分自身の認識であろうと同じで、「欠点」がない人間はいません

 

多くの人は、「できるだけ長所で欠点をカバーしたい」「欠点を目立たせないように気をつけよう」と思いますよね。 

それは当たり前だし、わたしもそう思っていました。でも、欠点だと思っていたモノが、実は自分の最大の武器だった……なんてこともあるんです。

 

だれもが欠点に苦しむ

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最初、「短所」と書くか、「欠点」と書くか迷ったんです。だから、ちょっと意味を調べてみました。

 

短所っていうのは、長所と表裏一体と言えそうです。たとえば、「フレンドリー」という長所は、「馴れ馴れしい」って短所になります。

それに比べて欠点は、「欠けている点」です。上の例で言えば、「人との距離感を掴めない」ことが欠点と言えますね。

 

欠点はどうやってもプラスにならない

短所っていうのは、見方によれば長所になります。でも「欠点」っていうのは、どう取り繕っても、基本的にはデメリットにしかなりません。

 

わたしは小さい時から、自分の意見をハッキリと言う性格でした。それは長所とも言えるし、短所とも言えます。「じゃあ欠点は?」と聞かれると、「丸く収めるスルースキルがないこと」です。

 

たとえば、バイトで家具の販売員をしていたとき。タイムカードは30分刻みです。だから、シフトの終わり時間になると、お客さんの接客中でも「時間なんで」って帰ってました。それでマネージャーにめっちゃ怒られまして。

 

適当に「すみません、急いでたんで」って言えばいいのに、「時給で働いてるのになんでサービス残業しなきゃいけないんですか」って反論しちゃってね……。

 

納得いかないこと、理不尽だと思うことに対しての耐性がすごく低いんです。だから余計な敵を作って、無駄に波風立てちゃうわけです。小さいときからずっとそうでした。

 

「意見をはっきり言える」ことは長所ともいえるけど、「波風立てる」ことに関しては、どういう方面から見ても欠点でしかありません。

 

欠点はなかなか直らない

もちろん、「言い方を気をつけよう」とか、「空気を読んで黙っていよう」とかって思うんですけど、人はなかなか変われません。「言わなきゃよかった」「あれは強く言い過ぎた。謝ろう」とかっていう自己反省や後悔を繰り返していました。

 

みなさんも、そういうの、ありませんか?

「こういう自分が嫌い」って思ってても、なかなか変われない。「ここがダメ」ってわかってるのに、やめられない。そういう、「自分に欠けているところ」、ありませんか?

 

欠点はなかなか直せないものなので、できるだけ目をそらして生きていきたいものです。そっちの方が楽ですから。

欠点を直すより、得意なモノ・コトを極めた方が効率的。自分の長所を伸ばした方がいい。よく言われることだし、そうだとも思いました。

 

欠点が自分の最大の武器だった

そんなわたしですが、1年くらい前にブログを開設しました。最初はただ「思ったことを書くだけの日記」のつもりで、本当に言いたい放題って感じでした。

 

でもそこで、わたしの欠点を「持ち味」と言ってくれる人が多いことに気づいて、超絶感動したんです!!

 

欠点が「わたしの魅力」!?

「わたしはこう思います!」って言っちゃう性格で、損をしたことはたくさんあっても、得をしたことなんてありませんでした。できることならニコニコ優しそうに笑って、包み込むような人当りの良さがほしかったです。

 

そう思っていたわたしが、「どうせネットだし」と思っていることを全部書いていたのがブログです。

 

そしたら、「気持ちいい切り口」「斬新な考え」「鋭い指摘」なんてコメントを多くいただくようになったんです。ずっと自分が嫌いだったところが、気付いたら、自分の一番の武器になっていました。これって、すごいことじゃないですか!?

 

欠点がそのまま武器になる

なんで20年以上も「欠点」だと思っていたことが、いきなり自分の「魅力」って言われるようになったのか。それは、「人とちがうから」だと思うんです。

 

欠点って、要は「周りの人より劣ってる部分」ってことじゃないですか。だから日常生活では、その欠けている部分が目について、デメリットになります。わたしの場合、「空気を読む」だとか「協調する」とかができません。

 

でも、空気を読まないから、まわりと足並みをそろえないから、わたしの文章を「おもしろい」と思ってくれる人がいるんです。

 

これは「短所を長所としてとらえる」のとはちがって、「欠点を武器にする」ということです。短所を長所として考えるのは、基本的に角度をちょっと変えるだけ。欠点はあくまで「欠けている点」で、本来ならない方がいいんです。

 

でもその欠けているところがあるからこそ、人とはちがった「個性」が出せる。欠点は欠点としてあるんだけど、それが人との差別化につながっている。だから武器になる。そんなことに、改めて気づいたわけです。

 

たとえば、「僻みっぽい」っていう欠点なら、辛口レビューをすれば武器になります。「わがまま」なら、自分の欲求を満たすサービスを開始しちゃってもいいですね。

 

欠点はあくまで欠点だけど、それでもちゃんと装備すれば、攻撃力の高い武器になります。

 

欠点がある自分を好きになってあげよう

ここで、1冊の絵本を紹介します。『ぼくを探しに』という本なんですが、ドイツに持ってくるほど好きなんです。

 

主人公の「ぼく」は、欠けているカケラをさがす旅に出ます。

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長い旅のなかで、さまざまな経験をしながら、やっとぴったりのカケラを見つけます。

「完璧になった自分」に喜ぶ「ぼく」でしたが、欠けているところがなくなったことによって、いろいろなことに気づいていきます。

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「ぼく」は少しずつ、「完璧であることが幸せなんじゃない」と思うようになります。

 

欠点っていうのはどうやっても「欠けている点」なわけだから、長所にはなりません。でもそれがあるからこそ、だれかに何かを伝えられたり、共感されたりもするわけです。

 

わたしは自分の欠点がずーーっと嫌いだったけど、その欠点を「魅力」として好きになってくれる人もいる。それなら、欠点も捨てたものじゃないんじゃないかなって思えるようになりました。

 

自分の欠点に苦しんでいる人。欠点を直したいと試行錯誤している人。その気持ちはすごくよくわかります。でも、「完璧に近づいたあなた」が、いまのあなたより魅力的とは限りません。

 

人生が破綻するレベルの欠点ならまずいけど、そうじゃないのなら、それはあなたの武器になるかもしれません。

 

 

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