【対談】引きこもりニートを底辺だと言ったやつ、ちょっと来い

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実は先日ツイッターで、こんなつぶやきをしました。

 

 

そしてブロガレサロンで一緒の、「半径50cmの暮らし」を運営しているかずのこさんがリアクションをくださいました! 投げ銭寄稿、はじめての実現! ありがとうございます!!

 

 

引きこもりニートが対談してみた

かずのこさん(@roomliveman)、本当にありがとうございます!

 

中身はと言うと、実はかなりまじめな対談になりました。

お互い「引きこもりニート」を経験しているだけあって、切実でリアルな内容となっております。

 

いま人生に迷っている若者、仕事で消耗している人、引きこもりニートを蔑んでいる人に読んでもらいたい記事です。

 

かずのこさんは大学卒業して就職、社会人になりましたが、現在仕事を辞めて引きこもりニート状態です。

 

……って読むとどう思いました? 暗くて無口な人? デブ? オタク? 世捨て人? 廃人?

 

そういう偏見をぶち壊したいから対談したんだよ!!!!!

 

引きこもりニートブロガーかずのこさんのプロフィールは→半径50cmの暮らし

わたしが1番好きなかずのこさんの記事は→いったい誰が僕のことをニートだと呼び、蔑んだ!? 

 

引きこもりニートの生態ってどんな感じ?

雨宮:現在引きこもりニートのブロガー、かずのこさんです。よろしくお願いします!

 

かずのこ:よろしくお願いします~!

 

雨宮:ではさっそく、かずのこさんは会社を辞めてニートになったわけですが、まわりに何かいわれました?

 

かずのこ:言われましたよー! 「甘えてる」とか「お前より若いのが頑張ってバイトしてるぞ」とかね。もう泣きながら、「いまの自分の精一杯だよ!!」って反論したけど(笑)

 

雨宮:お、かなり追い詰められてた感じですねぇ。

実際、かずのこさんは精神的に「もうムリ! 働けない!」と限界を感じたから辞めたんですよね?

 

かずのこ:そうですね。自分にできる精一杯はやってたんです。でも限界がきちゃって。それですごく悩んでニートという結果になりました。

 

だから「引きこもりだから」「ニートだから」って問答無用で否定されると、ちょっとなぁって。たくさん悩んだ結果なので。

 

雨宮:たしかに、わたしたちの何を知ってるの? と思っちゃいますね。

 

「せっかくドイツにいるのに、なんで大学辞めるの?」とか言われたけど、そのとき精一杯考えて、悩んでだした結論なんですよね。なにも知らないくせになんだよ! って(笑)

 

かずのこ:引きこもりは何も考えてないわけじゃなくて、がんばりたいし役にも立ちたい。でも自分の能力が追いつかない。だから落ち込んで自分の殻にこもっちゃう。

 

ニートだって、できることが人より少ないかもしれないけど、だからといってこのままでいいと思ってるわけじゃないんですよ。一時的な休息というか。

 

雨宮:そうそう、引きこもりやニートを、「ただの根性ナシ」ってレッテルを貼るのはちょっとちがうなぁって思う。結果としてはそうなっただけだけど、ただ楽な道を選んだわけじゃないですよね。

 

それに、逃げることってそんなに悪いことだとも思わないんですよね。自分を守るために、必死でだした結論ですから。

 

引きこもりニートは恥ずかしい?

かずのこ:働いて給料をもらうことが「正しい」とされてるから、なかなか辞められない。まわりに流されちゃうんです。

だから、みんなみたくがんばれない自分を責めて、自分を許してあげられない。それがまた自信喪失につながっちゃう。

 

雨宮:ニートや引きこもりは恥ずかしい、なりたくないって位置づけですからねぇ。

 

かずのこ:それ、会社員時代ぼくも思ってた!笑

 

言葉自体がマイナスイメージなんですよ。引きこもりでも働いてたら「在宅ノマド」とか、ニートでも社会復帰する前提なら「休養期間」って言い換えられるのに。

 

物事に失敗してて落ち込んで休憩したいって期間は誰にでもあるはずなのに、ネガティブに思われちゃうんですよね。

 

雨宮:たしかに。引きこもりで在宅ノマドは、我らが師匠、ヒキコモリズム 井上さんという素晴らしいモデルが(笑)

 

引きこもり、ニートで連想する言葉にいいものはないですよねー。

 

かずのこ:自分がそうなりたくないから、「引きこもり」やら「ニート」をネガティブに使うんですよ。「あいつらと同じようにはなっちゃいけない」みたいな。

 

でもそういう考えは、選択肢を狭めてると思いますね。

 

雨宮:たしかにかずのこさんみたく、「もうムリだから休養しよう」っていう選択肢をとれず、「仕事を辞めてニートはいけないことだ」って働き続けてたら、状況は悪くなるだけでしょうね。

 

かずのこ:ニートになりたくなかったから、実は最初はすごく落ち込んだですよ。

 

でもいまは社会に負けたんじゃなくて、社会の枠組みから飛び出したって思えるようになったんです。いろんな人のブログを読んで、「こういう生き方ができるんだ」って知ったことで楽になりました。

 

雨宮:井上さんもバリバリ在宅で稼いでますしね。在宅でできることも増えてるんじゃないかな。

 

会社行ってパソコンでデスクワークするなら、なんでわざわざスーツ着て通勤するの? 家でよくない? って思うんですよね。引きこもってても時間は有意義に使えるし。

 

かずのこ:うん、たしかにそうだね(笑)

今後は地球の裏側の人と商談する世界になっていって、世の中のやり方が変わっていくと思う。

 

雨宮:たしかに、オフィスなんてわざわざ構える必要はなくなってくるかも。そしたら在宅で稼げる引きこもり最強説だね! むしろ最先端的な!!

 

引きこもりニートの限界

雨宮:でも引きこもりは家にいるってだけで井上さんみたいに働いている人もいるけど、ニートはちょっとちがいますよね。わたしは引きこもり推奨ですが、ニートはあんまりおススメしないんですが。

 

かずのこ:もちろん、ニートっていうのは一時的なものであるべきです。一旦手を止めて休憩する時期は、だれにでもあっていいと思います。

ニートは次の段階に行くために休憩しているだけで、いつ復活するかは人それぞれ。

 

雨宮:ニートが悪いとは思わないけど、やっぱりあくまでも一過性のもので、いつかはちゃんと自立しなきゃとは思います。

 

かずのこ:ずっと休憩ばっかりじゃ生きてる楽しさがないからね。引きこもりやニートは休憩期間だけど、休憩は停滞じゃない。

そこはちゃんと分けなきゃいけませんよね。

 

雨宮:停滞っていうのは、上昇する見込みがなくて低い位置でとどまってることだけど、休憩っていうのはいつかまた始動するって意味ですもんね。

 

かずのこさんのブログへの思い

雨宮:そう考えると、停滞している人にこそ、ブログはいい手段かもしれませんね。

 

かずのこ:だからぼくはブログを始めたんです。頭の中を整理できるし、自分の考えを発信できるってすごいことですよね。どんなマイナス思考でも共感してくれる人がいるし。

 

雨宮:あ、その記事読みましたよ。コレね→マイナス思考の人がブログを始めるべきたった一つの理由 | 半径50cmの暮らし

 

かずのこ:そうそれ!

ニートや引きこもりになった自分を許して上げられない人は、ブログはすごくおすすめ。

 

ぼくがブログを書いているのも、「引きこもりやニートが自分を許してあげる」きっかけになって、いませっせと働いて消耗してる若者たちが「引きニート悪くないじゃん!」って思ってくれることなんですよ。

 

雨宮:そういえばメッセージで出した「引きこもりニートと呼ばれる人たちの名誉挽回活動」ってワードを気に入ってくださったようですが(笑)

 

かずのこ:「名誉挽回活動」ってワードいただきます(笑)

 

ぼくはまだブログをはじめたばかりだけど、「引きこもり」や「ニート」ってワードがネガティブに使われるところに物申したいなぁって。「そんなに悪いことじゃないぞ!」って伝えていきたいんです。

 

雨宮:引きこもりでも稼いでる人はいっぱいいるし、ニートも人生の羽休めの期間といえますからね。そんなにダメなことなのかな、とは思います。

 

むしろ人生一回くらい引きこもって自分と向き合って、ニートになって休養すれば? って感じ。

 

かずのこ:ほんとそれ(笑)

ニートだから負け組、引きこもりだから根性なしっていう考え方はなくなってほしいですね。そういう考えがなくならない限り、自分で逃げ場をなくして消耗してしまう。

 

雨宮:自分たちが働いてるから「働かないなんて許さん!」って思うんだろうけど、もっと楽にやればいいんじゃないかな。だれだって休憩が必要なときはありますから。

 

かずのこさんにはこれからも、引きこもりニートと呼ばれる人たちの名誉挽回活動をお願いしたいですね(笑)


かずのこ:任せてください!

 

引きこもりニートは底辺じゃない!

というわけで、「引きこもりニート」対談でした。かずのこさん(@roomliveman)、ありがとうございました!

 

いやーこうして思うのは、「視野の狭さ」と、「正しいと思う生き方の押し付け」ですねぇ。

ニートでも人生精一杯生きてるのに、他人の価値観で「落第」のレッテルを貼らないでほしい。

 

そんな思いをすべて代弁してくれているのがこの記事。めっちゃ共感します!

 

kazunoko.xyz

 

そもそも引きこもり=ダメ人間だって思っている人は、全国の引きこもりブロガーに土下座ですね。

 

いまやパソコンでなんでもできる時代なのに、家で有意義な時間を過ごしてて何が悪いの?

 

ニートはたしかに立派な人間ではないけど、人生長いんだからちょっと休憩したっていいじゃん。

働いて給料をもらうってことはたしかに立派です。でも、だからといってそれがすべての人にとって「正しい生き方」だとも思いません。

 

人によっては、かずのこさんのように一度休息する方が正解だったり、わたしのように海外に飛び出すことに喜びを見出すかもしれませんよね。

 

なのに全部まとめて「こう生きなきゃいけないんだ」っていうのを押し付けられるのは、苦痛です。

 

わたしたちニートや引きこもり経験者は、たしかにほかの人たちよりできる事が少なかったり、精神的に弱い部分があったりするでしょう。

 

だからといって、適当に生きてるわけじゃないんですよ。むしろ必死。精一杯やってるんです。


だから引きこもりニート=怠惰、逃げ、というイメージを払拭していきたいですね。わたしたちは一生懸命生きてるんですよ!!

 

今回対談してくださったかずのこさんのブログはこちらから!