働くって、労働じゃなくて生きることだって気づいた話

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働きたくない!!! ってずっと思ってたんですよ。日本の労働環境って、どう考えてもプライベート犠牲にしすぎですもん。だからドイツへ逃亡したわけです。

でも人間って、働くことから逃げられないんですよ。それはなぜか。働くことは生きることだと気づいたからです。

 

「働く」には2つの側面がある

最近働くことへの価値観がすごく変わったんです。そしてその変化のあとから、「働こう」という意思が強くなったんですね。不思議なものです。

 

人生85年として、20歳で働き始めたら、だいたい40年は働いていなきゃいけません。人生の半分は、仕事と共に歩む仕組みになっています。だったら仕事とうまく付き合って生きたいものです。そうじゃなきゃ人生つらいよね。

 

いままで「働く」は「労働」だった

いままで働くというのは、「お金を稼ぐ」っていう意味でとらえていました。生活にはお金が必要だし、おいしいものも食べたいしお洒落な服もほしい。そのためにはお金が必要。だから働く。

 

つまり、働く=労働する、という意味で理解していました。

 

労働の意味

  からだを使って働くこと。特に、収入を得る目的で、からだや知能を使って働くこと。「工場で―する」「時間外―」「頭脳―」

経済学で、生産に向けられる人間の努力ないし活動。自然に働きかけてこれを変化させ、生産手段や生活手段をつくりだす人間の活動。労働力の使用・消費。

ろうどう【労働】の意味 - goo国語辞書

 

多くの人が、働く=収入を得る、という認識じゃないでしょうか。それはつまり、労働ということですね。お金を得るために働く、ということ。

 

でもそれって、どこかしら「強制されている」感じがあるんですよね。「お金が必要だから仕方なく」、みたいな。

 

そう考えると、どうも仕事ってやりたくない。働きたくないんですよ。わたし心の底から「働きたくない!!!!!!!!」と思ってましたからね。空からお金が降ってくれば……! くらいなテンションでしたもん。

 

働く=労働、と考えているから、働きたくなくなるんです。かんたんに言えば、「働かされている」環境ですね。そりゃいやにもなるさ。

 

生きるために働くんなら労働じゃない

でも最近、働くことに対する認識が変わりました。物を買いたいだとか、お金持ちになりたいだとか、そういう欲がぱったりとなくなって、随分身軽になった気分です。

 

で、どう変わったかと言うと、「働くことは生きることなんだ」と気づいたんですね。

その日暮らし、というと少しちがいますが、「そのとき生きるために十分なお金があればいいじゃない」と思うようになりました。

 

ライターで生計を立てたい!!!!! と意気込んでいた時は、ちょっと構えていたところもあって、どちらかといえば「労働」だと捉えていました。

働かなきゃいけない。働くならライターがいい。こういう気持ちでした。

 

「会社員レベルまで稼げるかな」とか、「うまくいかなかったらどうしようかな」とか、お金の心配ばっかりしていました。フリーランスあるあるでしょう。

 

でも夏に大学を辞めてフリーランスになる! と決めてから、意識がずいぶん変わりました。

 

フリーランスビザだとバイトができないので、本当に生計を立てないといけなくなります。つまり、生活する、生きていくために働かないとまずいわけです。そう思ったとき、「お、じゃあやるか!」とヤル気が出てきたんですよね。働かないと食っていけないわけですから。

 

そういう意識で行う仕事は、労働じゃなくて「生きる」と同義だと思うんです。生きていくために必要だから、働く。

 

なにかから解放された感じです。

 

生きるために働けば、人生が豊かになる

わたしの家はお父さんもお兄ちゃんもバリバリ仕事をしてバリバリ稼いでいるし、お母さんも結婚前バリバリ働いていたので、働くこととお金を稼ぐ、ということがセットだったんです。

 

お金を稼げない仕事は仕事じゃないから当然なんですが、仕事の目的はお金だと思っていました。でも、そう思って働くと、わたしの場合いやになっちゃうようです。働くことに魅力をまったく感じなくて。

 

不思議なもので、「働くのは生きるためだ」と思った瞬間、ヤル気が出ただけじゃなくて、「楽しくのんびり生きたい!」という気持ちまで芽生えてきました。

 

生きていくための仕事なんだから、人生そのものが楽しくないと、「なんのために」ってなっちゃいますからね。まず人生ありきです。

 

自然につましく生きていれば、お金なんて大して必要ないですしね。そしたら、生活のためだけ、生きるためだけに働けばいい。それなら生きることと同義。

だったらきつくないし、人生を楽しむ=仕事を楽しむことにも繋がる。なんかおもしろい!

 

 

 

仕事がきつい人は、考え方を変えてみよう

いままさに仕事がいや、仕事がきつい、やりたくない、と言う人は、考え方を少しだけ変えてみるのはどうでしょう。

 

仕事が重荷になるのは、それがあなたにとって「労働」だからでしょう。「もっとお金を」「もっと仕事を」って思ってるからつらくなるんだと思います。

 

実際田舎だったら月10万あれば生きていけますよね。10万稼げばいいって思えば、ちょっと楽になりませんか? つらい思いをして30万稼いでいるのなら、必要のない20万を身の切り売りで得ているようなものです。必要ですか?

 

生きていくために必要なだけを稼いで、それ以外の時間はのびのび人生楽しんでいればいんじゃないでしょうか。お金なんて墓場に持っていけないもの、持っててもしょうがないでしょ。いざとなればある程度の自給自足だってできるんだし。

 

一生懸命働いて、一生懸命お金を稼ぐ。それはすごく大切だし、尊敬できる意思です。

でも、みんながそうじゃなくてもいいですよね。そういう生き方が合わないんなら、ちがう生き方をさがせばいい。

 

仕事がいや! っていうのなら、考え方を少し変えて、生きるためだけに働けばいいと思います。だって仕事とは長い付き合いになるんですから。

 

わたしはこうやって生きたい

仕事に対する意識が変わってから、「理想の生活」というものも変わりました。

いままでは「できるだけ仕事で消耗しない」という考えでしたが、いまでは「最低限稼いでのんびりと」という方針へ。

 

ぼろい古民家に住んで、必要なものはできるだけ自分で作って、おいしい食材でおいしいものを作る。ちょっとライターのお仕事をして、縁側で寝転がって花をめでる。そんな生活がいい。

 

スローライフっぽいですが、「人間らしく生きる」という意味で、本来の生き方に戻るだけだと思います。最近は文明の利器に頼りすぎですね。

仕事柄ネット環境は必要だけど、気持ち的には電気もいらないくらい。日が暮れたら寝ればいいし。

 

バリバリ働きたい人は、そうすればいい。でもそうじゃないのに「仕事をさせられている」状況の人は、働くことの意味を少し考えてみたらどうでしょうか。そうすればまたちがった発見があるかも。