いやーカタカナ語って本当に不快だわ。なにを言いたいのかわからん。
で、「どんな意味かよくわかってないけど、なんかカッコイイから使われてる」言葉にセルフブランディングがあります。
たしかに「どういう人か」アピールするのはすごく大切だけど、「セルフブランディングのために肩書きを!」っていう考えには違和感があります。
セルフブランディングの意味わかってる?笑
「笑」つけときました。実際半笑いなんで。
ブロガーをはじめ、個人の名前で仕事をしている人にとって、「自分のイメージ」はとても大切です。だから、「セルフブランディングしよう!」と言う人がたくさんいます。
で、セルフブランディングってなんですか? 英語、もしくは日本語で正しい定義を教えてください。
あ、わかってないの? わかってないのに他人に薦めるんだ? ふーん。
わたしはカタカナ語嫌いなので、日本語でお願いします。ということで、調べてみましたよ。
セルフブランディング(せるふぶらんでぃんぐ、SelfBranding)とは、企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること。
カタカナ語をカタカナで解説すんの、本当やめてくれよ……。
個人が自分自身について発信して、認知度を高めることって理解でおk?
この定義でいくと、セルフブランディングは「自分自身を発信して認知度を高めること」であって、「自分に肩書をつけて、それを一人歩きさせること」ではないですね。
セルフブランディングを誤解してない?
わたしが「セルフブランディング」って言葉に違和感を覚えるのは、「なんのためにやってるかよくわからないから」です。
セルフブランディングってそもそも何のためにあるんでしょうか。
セルフブランディングに肩書はいらない
セルフブランディングなんてものは、「自分はこういう人間です! 覚えてくださいね!」ってことなわけです。だから別に、こっちのことを理解してもらえるんなら肩書なんていらないわけですよ。
たとえば「まだ東京で消耗してるの?」のイケハヤさんとか、「クソマジメゲスブロガー」のあんちゃさんとか、覚えやすいですよね。
自分自身を発信して知名度を高めるために、肩書きやキャッチコピーは有効な手段です。
ですが、肩書を知ってもらうことがセルフブランディングの目的ではありません。
「こういう人なんだ! 好きだわ!」って思ってもらえるように、自分を発信していく。それがセルフブランディングなんじゃないですか?
それがうまくキャッチコピーに凝縮されてたらいいんだけど、ただの「プロブロガー」とか、「だからなんだよ」って感じ。
セルフブランディングに首絞められてない?
わたしは読者の方に、「ズバズバ言う」「尖ってる」「毒舌」なんて言われることが多いです。が、がんばって尖ってるわけじゃないです。尖ってることを誇りに思ってるわけでもないです。
だから、尖ってることをアピールポイントにするつもりはありません。
だって自分から「尖ってますよ!」って言ったら、そういう記事しか書けなくなるじゃん。せっかくなら覚えてもらいたいから「ちょっと尖ってるらしいオピニオン系ブログ」って書いてるけど、あくまで「らしい」と伝聞調にしてます。
自分の長所はどんどんアピールしていけばいいと思うけど、あえて「わたし=○○」って限定しなくてもいいと思います。
セルフブランディングは結構だけど、それにこだわりすぎて自分の首を絞めてませんか? いくら「ぼくの持ち味は○○だ」って言っても、あなた自体を好きになってもらえなきゃ意味ないんですよ。
セルフブランディングなんて勝手にできてた
わたしは特に肩書やらキャッチコピーやらはありませんが、こんな感じで自分をアピールしてみました。
雨宮は「社会の風潮に対する鋭いオピニオン」をメインに、「海外からみた日本」「仕事観」「男女観・恋愛観」「ドイツの生活」「アニメ、アイドル(ハロプロ)」などのテーマを得意としています。
でも「尖ったオピニオンブロガー」なんて肩書は、これといってほしくないです。
そもそもわたしは、自分自身が尖ってるとは思ってないです。
言いたいこと言ったら、「尖ってていいね!」と言ってくださる方がいた。だから、「あれ、これってわたしの強みになるんじゃね?」と思った。「じゃあそれ使ってアピールしよ!」って感じでこう書いた。それだけ。
自分自身を発信していれば、セルフブランディング(笑)なんてしなくても、まわりが「どんな人なのか」って評価してくれるわけです。そしたらそれを武器にすればいいだけじゃないですか?
自分を全面に出すブログをやってれば、まわりが勝手に肩書を作ってくれますよ。ありがたや。
セルフブランディングの矢印
あなたのセルフブランディングはどっちのパターンですか?
自分を発信→強みを見つけてもらう→セルフブランディング
前者だと、強みはあくまで具体的なジャンルになるじゃないですか。留学ブログとかがまんまそれですね。「気ままな留学生ブログ」だと、留学終わったらそれで終わりです。
セルフブランディングが首を絞めることもあって、「辛口ニュースコメンテーター」とかも、知識不足が露呈したり失言したときに、すぐに槍玉に挙げられます。ゆうこりんの「こりん星キャラ」も痛かったですね。
自分をなにかに当てはめると、どこかでゆがみが出てくるんじゃないかと思うわけです。だって人間、そんな一言で表せないでしょ。特定のジャンルに特化してるならわかるけどね。
キャッチコピーや肩書きはたしかにあった方がいいけど、それに縛られてたら本末転倒です。
だからわたしは、「自分を発信してたら勝手にイメージがついてた」くらいのセルフブランディングの方が健全だと思ってます。
覚えてもらうまでに時間がかかるかもしれないけど、その分ちゃんと理解してもらえてますからね。自分をがんばって枠に入れてるわけじゃないので、こっちも気楽。
セルフブランディングの目的をまちがえるな
最近、「覚えてもらったもの勝ち」みたいな論調で、「とにかくセルフブランディング!」って言ってる人を見かけます。そういう人の無責任なセルフブランディング論(笑)に振り回されてはいけません。
「セルフブランディングの定義は? 意味は?」と聞いてみてください。たぶん大して答えられないから。
セルフブランディングなんてのは、あくまで自分をアピールして覚えてもらう手段です。それが目的になって、自分の肩書きのために考え方や伝えたいことを変えていったらまるで意味がありません。
セルフブランディングは大切だけど、本来の目的を見失ったら意味がありませんよ。
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