ありのままで生きたい日本人。「アナ雪」から考える自分らしい人生

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いまさら感のある「アナ雪」の話ですが、アナ雪がブームになったのがずっとふしぎでした。映画見たけど、「へー。ディズニーって感じやな」ってくらいだったし。

 

それでも大ヒットになったのは、「ありのままで」というフレーズが日本人の心に引っかかったからなんじゃなないかと思います。

ありのままに生きづらい日本社会だからこそ、自分らしく輝くエルサがウケたんじゃないかな?

 

「アナ雪」が引くほど流行った日本

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アナと雪の女王|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー|Disney.jp |

 

映画なんて好みですから、個人的には「たいしたことねぇな」と思ったけど、アナ雪が好きな人をどうこう言うつもりはありません。

 

が、今日こんな記事を読みました。

t.co

 

それに対しこんなツイートをしたら、両角さんが「そのタイトルにすればよかった!」とのことなので、そのタイトルで記事書いちゃいます!w

 

 

日本人は誠実とか言われるけど、ぶっちゃけ素直に生きてくのはしんどいよね。まわりに合わせて自分を曲げるから、誠実な姿勢でお互いわかりあうことは少ない。

 

「アナ雪」が日本で異常にヒットした

7月にアナ雪を見て、9月にドイツに行きました。「全世界で話題!」みたいな雰囲気だったけど、ドイツでは「Die Eiskönigin」を見た人はだーれもいませんでした。「日本だけ異常に流行ってたんだな」と驚きました。

 

興行収入を見てみると、アメリカでは4億ドル超え、日本では約2億5千万ドル。で、1億ドル以上の興行収入を上げたのってこの2国だけなんです。ちなみにドイツは4千800万ドル。日本の5分の1以下です。(参考:Frozen (2013) - International Box Office Results - Box Office Mojo

 

じゃあなんでこんなに「日本で」ヒットしたんでしょう。

 

「ありのままで」と訳されたLet It Go

アナ雪ヒットには、主題歌の存在も大きかったですよね。いつでもどこでも流れてた。でも英語の「Let It Go」を直訳していたら、同じくらい流行ったのかな?

 

あの主題歌「Let It Go」を意訳すると「なるようになれ」。米ハリウッド・レポーター誌では、日本語版の「ありのままで」を逆に英訳すると「Just as it is」だが、「Let It Go」の歌詞を「ありのままで」とユルく訳したのが「例外的に功を奏した」と説明する。

【LA発】「アナ雪」世界2位の興収国日本にハリウッドが熱視線 「ありのままで」超訳の妙

 

たぶん「なるようになれ」って訳だったら、限界まで消耗する日本人は「自暴自棄じゃん」「諦めずにがんばれよ」と思ったんじゃないでしょうか。

 

アナ雪のヒットには、日本人の「ありのままの自分を受け入れられたい・認められたい」という承認欲求があったんじゃないかなーと個人的に思っています。

 

ありのままでいたい日本人

こうやって「日本人」とかってくくると、「根拠がない」とか言われそうだけど、一回日本を出て外から日本を見てみてください。日本人がどれだけまわりに気を遣って自分を曲げて生きてるかよくわかりますよ。 

 

それが一概に悪いとは言わないし、国の風土だからまちがってるとも思わない。でも、ストレスは溜まる。

 

だからこそ、自分を抑えて引きこもっていたエルサが、すべて解放して自由に生きるのを見て感動したんじゃないでしょうか。

 

日本人の中にくすぶる承認欲求

先日バズった記事で、「結局自分が努力したって認められたいだけじゃないの」という意見を見かけました。

 

努力うんぬんはさておき、だれしもが「他人から認められたい」という欲求を持っているはずです。それは容姿だったり、偏差値だったり、仕事の成果だったりするわけだけど、第3者から認められたいという気持ちはみんな持っているでしょう。

 

で、日本は「認められる機会」がすごく少ない。「愚妻・愚息」なんて言葉もあるし、「褒めたら調子に乗る」とかって言う人もいる。

 

ドイツに来て、「あなたはこれが出来る」「あなたの意見は正しい」と言われることの多さに驚きました。その分ダメ出しもがっつりされるけど、ちゃんと認めてもらえる。でも日本だと、認めてもらう機会が少ないんです。

 

だから多くの人が、「自分を存在価値を疑って引きこもるエルサ」に違和感がなかったんじゃないでしょうか。

 

わたしはここに違和感ありまくりで、「コントロールする訓練を受けたり、その力を解明して役立てようとは思わなかったのか? 理解してもらおうと腹割って話したのか?」と疑問でした。

 

「ありのまま」の孤独

ありのままっていいと思うよ。素敵だと思う。でもアナ雪を見てみたら、結局エルサは城から逃げ出して一人になっただけで、なんの解決もしてないんですよね。

自分の立場を捨ててありのままに生きていく。先日話題になった職務放棄した車掌を思い出しました。

 

多くの人は、「解放された」「自分らしく生きてる」エルサを生き生きとしていると思ったのかもしれない。でも実際のところ、ひとりぼっちになっただけ。

 

ありのままで生きていくのは素敵だけど、それだけじゃ前に進めないと思うんですよね。「ありのままで生きていく自分を認めてくれるだれか」がいてこそ、自分らしく生きていけるんじゃないかと思います。

 

自由かもしれないけど、ひとり山奥で「ありのまま~♪」って言ってても、満たされてるとは思わない。ネガティブに城の中に引きこもってるか、ポジティブに雪山の中に引きこもってるかくらいのちがいしかない。

 

自由でも孤独じゃん? っていう。

 

 

 

「ありのまま」を認められる素直さ

じゃあなにが大切かというと、「ありのままの生き方をだれかに認めてもらう」ことです。

 

ひとりぼっちで自分らしく雪山に引きこもっていても、いずれ「自分なにやってんだ……」って思う日が来るでしょうね。「このまま一人で寿命を迎えるのか……」って孤独死に怯えると思います。

 

結局、ストレスから解放されてありのままで生きれるとしても、だれにも認めてもらえなかったら自由な孤独を味わうだけです。

それでもいいんならお好きにって感じだけど、充足感を感じることは少ないでしょうね。

 

わたしは「ありのまま」を認めたい

ありのままで自分らしく生きたい。当然の欲求です。でもそれを他人がだれも認めなかったら、ただの孤独です。だからありのままの生き方を認める「だれか」が必要なんです。

 

わたしがライターになって何を伝えていきたいかというと、「人生にはいろんな形がある」ということです。

 

たとえば海外に飛び出すのもアリだし、引きこもりだってアリ。日本はマイノリティに厳しいし、他人の評価を気にするお国柄です。だからこそ、「そんなの無視してやりたいことやろーぜ!」と提言したいんです。

夢はライターで生計を立てること。記事と希望を売りたい

 

わたしはこんな気持ちで記事を書いています。まさに「ありのままに生きていこーぜ!」ってこと。

 

わたしはありのままに生きているから、それを発信して誰かに認めてもらいたい。そしてありのままに生きている人に、「いろんな生き方や考え方があっていいよね!」と伝えて、認めたいと思っています。

 

「ありのまま」が成立する素直さ

最後に話を両角さんのブログ記事に戻します。ありのままで生きるためには、自分に素直にならなきゃいけないんです。で、ありのままに生きている人を認めるには、他人に素直にならないといけない。

 

自分を偽って人と接してたら「自分らしく」は無理だし、他人に理解してもらうこともない。だから「ありのまま」でいるには、自分にも他人にも素直でいなきゃいけないんです。

 

でも、それが難しいのが日本。自分の意見を言うと嫌われる社会では、「ありのまま」なんてむずかしいです。

 

それでもあなたのありのままを受け入れてくれる人は絶対にいるし、理解してくれない人もいるけど、理解してくれる人もいるでしょう。

 

自分にも他人にも素直になることが「ありのまま」に生きていくために必要です。だから怖がらずに素直になってみるといいかも。

 

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