この記事は、「もう無理がんばれない。逃げたい」という人向けです。「つらかったら逃げてもいいんだよ」と言う人はたくさんいますが、「どう逃げるか」について書いている人は少ないですよね。投げっぱなしです。
だからわたしの経験をもとに、逃げ方について考えてみました。
「まだやれる!明日に向かって羽ばたけ!」みたいな人は、もっと前向きな記事を読むことをおすすめします。
逃げたいなら逃げろ!逃亡の心構え
つらくてしんどくて逃げたいと思ったときに、一番大切なのは、「自分本位でいく」ことです。
他人に迷惑をかける、社会的地位が落ちるなんてのは、気にする余裕がある人が気にかければいいこと。
そんな余裕がないのなら、とにかく自分を守ることに専念すればいいんです。
「逃げることは恥」って思う人がいるかもしれないけど、「命あっての物種」とも言いますからね。自分の身は自分で守らないと!
逃げたいときは、申し訳ないという気持ちを捨てよ
逃げることに罪悪感を感じてしまえば、うまく逃げおおせても、「あのとき頑張れなかった……」と挫折の記憶になってしまいます。
だから、逃げるんじゃなくて解放されるんだ!と、前向きなテンションで逃げればいいんです。
「自分が仕事を辞めたら他の人に負担がかかる」という人がいるけど、仕事のマネージメントの調整は上司の仕事であって、1人減っただけで仕事がまわらなくなるのは、上司の職務怠慢。
「みんな我慢してる」からって、あなたまで我慢する必要はありません。それは「赤信号でもみんな渡ってるから自分も……」と言って飛び出して轢かれるレベルの愚行です。
あなたのの人生はあなたのものなんだから、逃げたいときは逃げればいい。そこに罪悪感を感じる必要はないんです。
「逃げるな」「無責任だ」とか言ってくる他人がいるかもしれないけど、そういう人たちはあなたを助けてくれますか? 手を差し伸べてくれますか?
無責任にあなたを追い詰める人の言葉は、聞いちゃいけません。
君の存在はちっぽけなものだ
大丈夫、あなたひとりいなくなっても、社会は問題なくまわります。太陽は東から昇るし、冬が終われば春がきます。
たしかに、逃げることによってだれかに迷惑をかけるかもしれません。でもそんなの、お互い様です。それが人との関わり合いというものです。
迷惑をかけないで生きている人間の方が少ない、というよりいませんからね、そんな人。
いまあなたを苦しめる重圧がキャパ以上なら、全部捨てちゃえばいい。そこまで責任を感じる必要はありません。あなたがいなかったら、あなたのポジションに他の人がおさまるだけです。
「それでもやっぱりここが俺の居場所だ!がんばらないと!」って思う人がいるかもしれません。
でもどこかにしがみついて必死に尽くしても、相手が同じようにあなたを大切にしてくれるとは限らないんです。
たとえば、上司のせいで心を病んでこの先10年間の闘病生活が待っていたとしても、企業が10年間あなたの生活を保障してくれるなんてことは、たぶんないでしょう。
いいですか、現実なんてそんなものなんです。
逃げたいときでも信じてる人だけは疑うな
基本的に、他人の言うことなんて気にせず自分本位に考えればいい。わたしはそう思ってます。でも、信じてる人だけは疑わないようにしましょう。
本当に信頼できるの言葉は、会社のためにあなたを追い詰める上司なんかの言葉よりも、100000000倍の価値があります。
つらい時は、だれかに頼ればいい。それを「申し訳ない」という人がいるけど、友人や家族なんてのは助け合うものです。だから、素直に助けを求めればいい。
自分が立ち直ってその人たちに助けを求められたら、その時全力で手を差し伸べる。それが支えあいってものです。
甘えるときには、思いっきり甘えていいんですよ。信じられる人がいるのなら、自分の荷物の一部を、その人に預けちゃえばいい。それが人の絆というもの。
受けた恩は、いつか返せばいいんです。
さぁ、どうやって逃げる?
逃げるときの心構えというのは結局のところ、「そんなに責任を感じずに放り出しちゃえよ」ってことです。そう思っただけで、ずいぶん楽になると思います。
今回は、その後「どうやって心の平穏を取り戻すか」も考えてみました。
逃げることは大切だけど、逃げっぱなしだと社会復帰する機会を失ってしまいますからね。一度逃げたら即ゲームオーバー!なんてことになったら、逃げることをためらいます。それじゃ意味がない。
大丈夫、逃げても体力が回復すれば、また復活できますから。
逃げたいのなら、全部やめろ
「逃げたい」と思ったのなら、負担になってるものを、全部やめちゃいましょう。あなたのストレスになっているものを、全部手放しましょう。
仕事がイヤなら辞めよう。人間関係が面倒ならその環境から完全に距離を置こう。なにも考えたくないなら携帯を解約してもいい。ぜーんぶ手放しましょう。
ストレスから逃れるためには、ストレスの原因を排除することが第一です。
それがわがままでも、みっともなくても、自分の心の平穏の方が大事に決まってます。イヤならやめちゃえ!
無責任に聞こえるけど、ストレスの根本を排除しない限り、悩みは続くものです。だから手放しましょう。
心の充実に務める療養期間
ハードな運動をしたら体を休めるように、心が擦り減ったなら心を休める必要があります。ストレスの原因を排除したら、次は休養期です。
のんびり田舎で1ヶ月暮らすのもいい。ミニマリストになって全部整理するのもいい。とにかく、自分の時間を自分らしく使いましょう。
ここで、「自分は全部失った」と思わないでください。というか、思う必要はありません。失ったんじゃなくて、自分から見切りをつけただけです。解放されるだけ。
おいしいものを作ったり、おもしろい本を読んだり、自分が忘れていた「感動」を思いだしましょう。純粋に見て、聞いて、感じて、人間らしく生きましょう。
心が充足感に包まれる環境に身を置いて心を休めて、リラックスしてください。
休養期間は、心を休めることを第一にのんびりしていい期間です。休む=怠惰ではありません。がんばったあとに休むのは当然です。
自分に出来ることをさがそう
休養の次は復帰に向けて動きましょう。休むのは大切だけど、「このままでいいのかな」と思い始めたら、少しずつ動いてみるといいと思います。
ずっと休み続けているのも、精神衛生上よくないでしょうからね。
一度逃げた人は、自分のできないところを目の当たりにして、すっごい落ち込んだと思います。
「なんでできないんだろう」「なんでだめなんだろう」って自問自答したことも少なくないんじゃないでしょうか。
でも大丈夫です。人には、できることとできないことがありますから。
できることが平均より少なくても、だからといって何もできない無能なわけではありません。
あののび太だって、あやとりと射撃だけはムダにすごいんですよ。今の時代、あやとりユーチューバーになったら、人生イージーモードかもしれません。
あなたにも絶対、できることがある。
なんで「絶対」と言い切れるか。それは、人はみんなちがうからです。ちがう価値観と能力を持ってるんです。
わたしは暗算が超苦手だけど、文章を書くのは割と得意です。あなたは文章を書くのが苦手でも、暗算が得意かもしれません。
それなら、わたしは文章、あなたは暗算を活かした道をさがせばいい。できることは絶対にあります。
自信を失っていても、できないことばかりに目を向けていては前には進めません。「前に進みたい」という気持ちがよみがえってきたのなら、少しずつ自分のできることを探しましょう。
逃げたいなら逃げればいい。好きに生きる権利がある
人には迷惑をかけない方がいい。一生懸命やった方がいい。そんなの当然です。
でも、自分が一番大事なのも当然ですよね。自分を見失ったら、他人の心配なんてしてる場合じゃありません。そういう時は、自分勝手に自分の幸せを追求すればいいんです。
自分がしんどいのに、まわりの心配をしている優しい人が、すごく多いですよね。
そこまで背負い込むことはありません。もうどうしようもなくて逃げたいのなら、逃げればいい。それで迷惑をかけてしまったのなら、謝ればいい。それだけの話です。
「人のことを考えろ」というのもわかるけど、それは人のことを考える余裕があるときにすればいいんです。自分で精一杯なら、他人は後回しにしましょう。
それを批判する人がいるかもしれないけど、その人は死ぬまであなたを助けてはくれるわけではありません。そんな人のために、消耗を続ける必要はないんです。
わたしも何度か逃げたけど、休養期間を経て、いまはライターという「自分のできること」を見つけました。あなたにもきっと、自分らしい生き方が見つかります。大丈夫です。
潰れる前に、自分勝手に振舞ってみてください。あなたの人生は、あなたのものです。