フリーランスvs.会社員?多様化する働き方と無意味な潰し合い

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わたしはフリーランスとしてどうにかこうにか生活していますが、巷では「フリーランスと会社員は対義語であり、対立している」って思ってる人がいるようです。実際、一部のフリーランサーと会社員が、お互いを批判しあっています。

 

働き方が多様化していく時代で、「こっちが正しい」=「むこうはまちがってる」って考えしててもなんにもならないと思うんですが、どうでしょう。

フリーランスvs.会社員…ではない!

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時短ワーク、フレックスタイム、リモートワーク……ライフスタイルを重視するようになってから、いろんな働き方が導入されてきました。そのなかでもかなり身近になったのが、「フリーランス」という選択肢です。

 

特定の会社や団体に所属せず、自分の裁量で働く人のことです。厳格にはちがうみたいですが、個人事業主、自営業と似たようなものです。

 

会社に所属するかしないか、という点で対極にあるからか、フリーランスvs.会社員の潰し合いをよく眼にします。フリーランスの端くれだから気になって覗いちゃうんですけど、「こういう人がいると働き方の多様化は進まないなぁ」と思います。

 

会社員を見下すフリーランス

やたら会社員を見下すフリーランスの人を、それなりの頻度で見かけます。

たしかに、やりたいことを我慢して上司にぺこぺこしている会社員は、自由()なフリーランスからしたら、バカバカしいことかもしれません。「不満があるならすぐ辞めろよ!会社に飼われるなんて恥ずかしくないの?」みたいな。

 

でも、そういったフリーランスの親御さんも、みんなフリーランスなの? 会社員の親御さんのお金で育ったんじゃない?

 

わたしは、お父さんが会社に勤めながらどれだけ苦労してお金を稼いでくれたのか、曲がりなりにも理解してるつもりです。そのお金で育ててもらったんだもん、感謝してもしたりないよ。

 

フリーランスも、契約先は会社が多いはずです。ブログでいえば、広告出してくれてるのは大半が企業だし、商売道具であるパソコンは工場で作られて、量販店やネットで販売されています。会社員がいなければ、ネット回線すら引けないでしょう。

 

会社員にお世話になっといてディスるなんて、なんか滑稽ですね。

 

フリーランスを理解しない会社員

逆に、「考えなしにフリーランスになるバカ」「能力もないくせに勘違いしている」と、フリーランスに理解を示さない会社員もいます。

 

恋愛工学を提唱した、金融ブロガーの藤沢さん。理論物理学研究者、金融機関に勤め、投資家である彼の小説ですら、こんなびっくりするような一節があります。

 

僕ひとりだけの弁理士事務所として独立したことになる。悪く言えば、ただのフリーランスだけれど。

出典:ぼくは愛を証明しようと思う。

 

立派な経歴のある方ですら、フリーランスを誤解してネガティブに捉えています。フリーランスへの誤解や理解度の低さが、よくわかります。

 

いくらリスクが高かろうが、怪しかろうが、その人の勝手。会社に属していないこと自体を「悪!」って決め付けるのはいかがなものかと。フリーランスはニートじゃないし、ちゃんと仕事してるんですが、それであなたに迷惑かけました?って思うんですよ。

 

叩く人はコンプレックスがある人だけ

すべてにおいて受動的、プライドもなければ挑戦する気もなく、ただグチグチ言ってるだけの会社員は関わりたくないです。逆に、フリーランスという名のニートもどうかと思います。

 

でもそれは個人の姿勢であって、「会社員だからどうこう」「フリーランスだからどうこう」って話じゃないですよね。

「男はみんなバカ」「女はみんなあざとい」って言うようなものです。そういう人もいれば、そうじゃない人もいます。

 

結局、会社員を叩くフリーランス、フリーランスを叩く会社員は、コンプレックスがあるからだと思うんです。

 

会社員を執拗に叩くフリーランスは、会社や社会に適合できずに退職したことを、「自由になった」って自己正当化したいんじゃないかな。仕事は楽しかったけど独立した、もしくは社蓄で心身の体調を崩した人は、会社員を叩かないと思います。会社員の大変さや、やり甲斐も知ってるはずですから。

 

逆に、フリーランスを叩く会社員は、休みが取れずやりたいこともできないから、楽しそうなフリーランスが許せないんじゃないでしょうか。「楽して稼ぎやがって」みたいな。

 

自分の働き方に納得してたら、他人の働き方を叩こうとは思わないと思うんですよね。「そういうのもありだよね」みたいな。

 

結局、相手をけなすことで自分を正当化したい人が、フリーランスと会社員を対立構造に仕立て上げてるだけなんじゃないでしょうか。

 

 

 

働き方は自分が選べばいい

最近は働き方革命とやらで、働き方の多様化が注目されています。ぶっちゃけどうでもいいんですよね、わたしとしては。みんなやりたいようにやればいいと思います。

 

でもさ、こうやって働き方が多様化していくなかで、不毛な潰しあいしてるのは「だれ得?」って思うわけですよ。

 

会社員でも自分のスキルを磨いてでっかいことを成し遂げる人はたくさんいるし、フリーランスで生き生きと仕事してる人もいるしさぁ。もうみんな好きにやればいいじゃんね!

 

働き方は、自分で選べる時代になったわけです。会社員をしたい人はすればいいし、したくない人はしなければいい。どっちにもメリットがあるし、デメリットもある。向き不向きの問題です。

 

「自分にはこういう働き方が合ってる!おススメ!」っていうのと、「だから向こうは間違ってる!潰してやれ!」っていうのはまったくちがいます。

「自分はこっちの働き方があってた。働き方を選べるって素敵ッ★」でいいんじゃないかな。

 

わたしは日本企業の体質に馴染めず、就職を諦めた人間です。だからサラリーマンをできる人の自己コントロール能力はすごいと思う。同時に、フリーランスとして挑戦し続ける人たちのいい意味での野心も見習いたい。

 

みんな、自分にとって一番合っている働き方をすればいいんじゃないですかね。

 

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