「ドイツに住んでる」って言うと、高確率で「すごいですね」って言われる雨宮です。いや、引っ越すだけならパスポート持ってればみんなできるんですけど……って思います。
このご時世、海外は特別なものではありません。日本人だからって日本で暮らさなきゃいけないわけじゃないです。だから、一度「日本を出る」ことを考えてみてもいいんじゃないでしょうか。
この時代、海外なんて特別じゃない
わたしは、「海外最高だから日本から出ていこう!」と言いたいわけじゃありません。日本が好きで住んでるんならそれでいいし、嫌いなら出ていけばいい。海外といってもピンキリですし。
ただ、多くの日本人は海外を特別視していて、「日本を出てみよう」という選択肢が、そもそも頭に浮かばないんじゃないかと思うんです。浮かんだとしても、「いつか海外に行きたいなー」レベル。
どこに住むのも自由なんだから、これからの人生を日本だけに限定してたらもったいないんじゃないかなーと思います。
ヨーロッパなんて国境変わりまくっていて「海外」って意識が薄いので、「家賃が安い南ドイツに住んで賃金が高いスイスで働きたい」と言う友だちや、「ポーランドの実家に住みながらドイツの大学に留学」している友だちもいます。
それがいいとか悪いとかって話じゃなくて、「まぁ国なんてそんなもんだよ」ってことです。多くの国は、ピョっと行ってヒュっと帰ってこれます。
日本は島国だからか、「海外」っていうと「特別」なイメージがあるようです。でも、そんなことないですよ。現地にはごく普通の生活を送っているごく普通の人間ばかりなわけですし、ネットがあればどうとでもなります。
「日本を出る」選択肢が可能性を無限にする
わたし、「みんながそうするからそうすべき」っていうの、好きじゃないんです。他人がどうしてようが関係ないし。
「みんなが免許取ってるから」って安易に免許取ったけど運転できなすぎてお金がもったいなかったし、「みんなが買うから」ってiPhoneを買ったけどそもそも携帯ほとんど使わないから必要なかったし。
なにが言いたいかというと、日本人の大半が日本に住んでるからって、あなたが日本に住まなきゃいけない理由にはならないよってこと。
人生の選択肢は多いに越したことはない
さて、本題です。「海外に出る」という選択肢を念頭に入れるだけで、人生の可能性がめちゃくちゃ増えます。
日本では仕事が見つからなくても海外で見つけられるかもしれないし、リモートワークしながら生活費が安い国で貯金してもいいわけですし。
海外生活を視野に入れたからといって、移住しないといけないわけではありません。移住したら二度と帰ってこれないわけでもありません。
ただ、「比較検討するなら多くの対象があった方がいいよね」って話です。
大学卒業のとき「就職」しか選択肢がなければ、「就職する自分」以外が想像できませんよね。
でも、起業、留学、フリーランス、ボランティア、フリーターっていう選択肢があったらどうでしょう。どの選択肢が一番いいか、比較検討して、自分の進路を決めることができますよね。
結果的に就職するとしても、いろんな選択肢から選びとった人生と、なんとなく流れただけの人生だったら、前者の方が自分らしくあれると思うんです。
銀行員になりたい!って思ったときに、「日本にある銀行だけに目を向ける」のと、「世界中の銀行すべてが就職候補」なのだったら、後者の方が自分が望む条件の求人が見つかる可能性が高いし、将来海外に転職も視野に入れられるかもしれません。
とにもかくにも、日本だけより「世界」を選択肢に入れるだけで、可能性がめっちゃ増えるって話です。
生きる場所は、日本だけじゃない
わたしはドイツで、日本でできなかったような経験をして、出会ったことのない人間に出会いました。ドイツに行かなかったら、フリーでライターになろうなんて思わなかったでしょう。
海外だと、「日本」では思い浮かばなかったような生き方を見つけられたりすることもあります。
もちろん、それは日本でもできることかもしれません。単純にわたしにはドイツが合ってただけだろうし。
ただ、「日本だけに限定した未来」と、「世界をまたにかけて想像する未来」とでは、後者の方が、チャンスも可能性も計り知れないほど大きいのは事実です。
「日本を一度出てみる」という選択肢を検討してみることで、人生の横幅がグーーっと広くなるのです。
「海外に移住した方がいい」とかって言うつもりはありません。みんな好きなところに住めばいい。でもその「好きなところ」に、「海外」がまったく候補にあがらない人が多すぎて、それはもったいないと思ってたんですよね。
最終的に海外に行くかどうかは個人の自由ですけど、「日本での未来」しか考えてなかった人は、「海外での可能性」にまったく気づいてなくて、損をしているかもしれません。
「海外で暮らしてみる自分」を想像してみてください。もしかしたら、思わぬところに道が拓けるかもしれませんよ。