なぜ日本は、優等生が馬鹿にされて、バカが可愛がられるの?

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日本って、優等生を馬鹿にして、バカを可愛がる風潮ありません? 優等生のイメージである、「ガリ勉、お利口さん、インテリ」って、全部揶揄している言葉ですよね。 逆に、バカに「お」をつけて、嫌味のない可愛いおバカさん、と扱われることがあります。

 

なんかそれ、すごく納得いきません。「勉強は大事」って言ってるくせに、優等生よりバカを可愛がるじゃないか!

優等生が馬鹿にされ、バカが可愛がられる

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現代ビジネスの『テレビはいつまで「勉強のできる優等生」をバカにし続けるのか』という記事を読みました。

 

要約すると、「勉強は無理やりやらされるものという認識が強いから、勉強ができる子が色眼鏡で見られ、卑屈になる」という内容です。

挙げられている例としては、朝から晩まで野球をするのは「美しい青春」になるのに、合格ハチマキを巻いて受験勉強する子供は「かわいそう」とされることなど。

 

たしかにそうですよね。日本って、優等生には冷たいのに、バカを可愛がるよね!

 

勉強ができる人間への風当たりが強い

『ドラえもん』に出てくる出来杉くんは、常識をわきまえたまともな人間であるにも関わらず、ひがみ根性丸出しのほかの子供たちに、「鼻持ちならないヤツ」と思われています。

『クレヨンしんちゃん』に出てくる風間くんは、知識をひけらかすキザ野郎として描かれています。

 

そのくせ、「人間として本当に大切なものがなにかをわかってるのは、勉強ができないのび太やしんちゃん」なんですよ。なにそれ。

 

たとえば、学級委員になるのは、ある程度勉強ができるマジメな生徒ですよね。でもそこには、「先生の言いなり」「高慢でプライドが高い」みたいなイメージがついて回ります。

 

日本では、学校の成績と性格の悪さが比例するんですかね?

 

わたしは、小さいからずっと本を読んでたし、しょっちゅう親に博物館や歴史資料館に連れて行ってもらってました。結果、いつのまにか「優等生」扱いされてました。成績もそれなりに良かったですし。

 

優等生って、「大人のいいなり」ってイメージがあって、すごくイヤだったんですよ。「マジメ」「ガリ勉」と思われたくなくて、あえて先生に反抗的な態度をとったり、授業サボったりするようになりました。

 

そうすると、「勉強できるのにもったいない」って言われました。でも一緒にサボってた成績が悪い子たちは、「まぁ根はいい子だし、やんちゃなくらいが丁度いい」とか言われてましたよ、ええ。納得いかないよ!!

 

バカが可愛がられるのは滑稽

優等生への風当たりは強いくせに、バカへはやたら寛容だったりします。バカといっても、偏差値が低いとか成績が悪いとかって話じゃなくてね。一般教養のない人が、バカを一種のステータスのように思ってるのが滑稽なんです。

 

「敬語使えないモデル」ってただの失礼なヤツだし、「掛け算もできない芸人」は義務教育受けてないの?って話でしょ。それなのになんで「バカだから」って開き直ってるのかが不思議です。

 

恥ずかしくないのかな?って思うんですけど、まわりが「バカだから」って可愛がるから、「馬鹿でいいんだ」って思っちゃうんでしょうね。

チヤホヤしてるまわりの人は見下して優越感に浸りたいんだろうし、バカは「馬鹿であること」に抵抗がないようだから、まぁそれはそれでいいんでしょうけど。

 

でもさぁ、こっちは勉強好きなだけでゴチャゴチャ言われるのに、なんでバカが可愛がられるの?って、ずっと納得いかなかったんです。

 

 

 

勉強が苦行?楽しんでなにが悪い!

「勉強が好きな人なんているわけない」=「勉強好き、優等生は変なヤツ」みたいな風潮ですけど、勉強は苦行じゃないですよ?

 

受験期は世界史が楽しすぎてずーっと勉強してたんですが、まわりから「息抜きしたら」とか、「ストレス溜まらない?」って聞かれました。好きなことを勉強して、知らないことを知って、こっちは楽しんでるのに。同じ時間野球やってる子にはそんなこと言わないだろうに。

 

福沢諭吉はイヤイヤ蘭学を学んだのか? 池上彰はイヤイヤ世界情勢を勉強してるのか? ただ、「知りたいから」じゃないんですか。勉強を楽しんでなにが悪い!って思ってました。ずっと。

 

むしろさぁ、文明って、人間のそういう知識欲によって発展してきたじゃないですか。知的好奇心のない人間なんて、生命活動を放棄してるようなものですよ。新しいことを学ぶっていうのは、人間の根源的な幸福につながると思うんですよねぇ。

 

勉強の否定は、人類の進歩への否定だ

いやね、みんなに勉強しろ!って言いたいわけじゃないんですよ。ただ、「勉強はつらいものだから、自分から勉強するヤツは変」とか、「勉強できるやつは高慢なインテリ野郎」とか、「勉強が好きなのはクソマジメなガリ勉」とかって決め付けてほしくないんですよ。

 

勉強は楽しいものだし、知的欲求を満たしてくれます。勉強の否定は、知識欲によって進歩してきた文明への否定じゃないですか?

 

社会に出たら、愛嬌だけのバカよりも、知的好奇心が旺盛なインテリの方がいろいろと有利じゃないですか。それなのになんで、勉強好き、勉強できる人を色眼鏡で見るんでしょうね。

 

優等生だからって、理屈っぽい偏屈なインテリばかりじゃないし、高慢で嫌味なヤツってわけじゃないよ。ただ勉強が好きでやってるんだよ。楽しそうに勉強してる人が生き生きできる環境じゃないと、文明は退化するだけなんだぞ!

 

勉強好き、勉強ができることで居心地が悪くなり、勉強嫌い、勉強ができないから居心地がよくなるっていうのはおかしいじゃないですか。もっと勉強の楽しさを理解すべきだし、勉強ができる子への風当たりが強ければ、優秀な人がいなくなっちゃいますよ。

 

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