ちょっと性格悪いこと書きますが、留学中ぜんっぜん理解できなかった人たちがいます。その人たちは、留学してるにもかかわらず、ぜんぜんその国の言葉を話そうとしないんですよ。
わたしは全く理解できません。
留学して、なにを得るの?
留学の目的は人それぞれ。言葉だけが目的の人もいるし、そうじゃない人もいる。それはいいんですよ。
でも1年留学してたのに、自己紹介すらたいしてできない言語レベルの人って、結構いるんですよ。びっくりでしょ? でも住んでただけで勝手に話せるほど楽なものではないんですよ。
日本人だけとつるむ人たち
わたしも日本人の友達はいたので、日本人と一緒になにかすることが悪いとは思いません。楽しければいいのよ。でも日本人「だけ」とずっといてもしょうがないじゃんって思いません?
留学中に学べることは、言葉だけではなく文化もです。留学してたのにその国の文化をたいして知らないってもったいないじゃないですか。
で、文化や考え方を学ぶには、その国の人と語らうのが一番現実的です。
なのに、それをしない。日本人だけとやたらつるむ。だったら日本にいればよかったんじゃないの? と思いました。
日本人と遊ぶことが悪いわけではなく、姿勢の問題です。
日本人と一緒にいたら、言葉も通じるし、楽しいでしょう。でもそれだけで終わったら、留学した意味ないんじゃないの?
ドイツ語を話さない人たち
で、そういう人たちは決まって現地の言葉を話しません。わたしの場合ドイツ語だけど、どこにでもそういう人はいるでしょう。
びっくり仰天したのが、「話せないから、話さない」発言。ドイツ語が話せないから、話さないとのこと。
じゃあいつ話すの!? 最初はみんな話せないのに、そんなこと言ってたらいつまで経っても話せるようにならないじゃん!?
「わたしは現地語を勉強せずに英語で通します!」ってスタンスなら別にいいよ。人の勝手だから。
でもドイツ語勉強してるのに、いざ話す状況になると話さないってなんなの? なにがしたいの?
何人かの日本人留学生は、夏休み中語学学校に通ってドイツ語を勉強していました。わたしは、「これからドイツ人5人と会うけど来る?」って聞いたんですね。
返答は、「ドイツ人だけだと不安だから、やめとく」だそうです。
ええええええええええええ!!!!!?????
本当にいるんですよ、そういう人たち。
そんな考えだから人に利用される
わたしの留学先には、日本語を勉強している人が多かったので、日本人とドイツ人のタンデムがさかんでした。
タンデムっていうのは、たとえば日本語を勉強してるドイツ人と、ドイツ語を勉強している日本人がお互い助け合いながら勉強していくことです。
タンデムパートナーですが、「どっちの言葉で話すか」は人によってちがいます。
ドイツ語だけで話すタンデムや、日本語だけのタンデム、交互に話すタンデム、いろいろあります。
多くの場合、メインはこっちだけど、たまにこっちの言葉も話す、という感じです。お互いの言語レベルによって変わります。わたしのタンデムパートナーたちはみんな日本語が話せなかったので、基本ドイツ語でした。
で、「日本語を話したくてしょうがない」ドイツ人は、ドイツ語を話せない日本人のタンデムパートナーをさがします。まぁ理に適っています。
「ねぇ、ドイツ語が話せない日本人紹介してくれない?」と言われることもありました。ただ日本語が話したいから、そういう発言になったのでしょう。
ドイツで日本語を話す機会は少ないので、その考え方自体を責める気はありません。
でもドイツ語を話さない日本人って、利用されやすいんですよね。
「あの子はドイツ語話さないから日本語の勉強に都合がいい」って思われてたり、パーティーでも「こいつはよくわかってないから押し切れそう」って思われたり。
万事が受身だから、他人に利用されるんです。そんな留学生活、ぜんぜん魅力的じゃないんですけど。
あなたがいるのは日本じゃないんです
結局は、これがわかってるかどうかだと思うんですよ。日本人であっても、外国にいるんなら、それなりの振る舞いをしなきゃダメです。郷に入らば、ですね。
ドイツにいるなら、やっぱり議論できるようにならなきゃダメです。みんな議論好きですから。発言しない=自分の意見がない、と思われる欧米では、自分の意見をはっきり言える強さが必要です。
日本人だから、そういうのが苦手なのはわかります。
でも、「日本人だから」って言い訳するなら、日本にいればいいじゃん? って話。日本みたく、みんなが空気を読んでお互いの意見を尊重するわけじゃないんですよ。
せっかく留学って機会があるのに、日本人であり続けるのってもったいないです。もっとその国の文化にどっぷりつかればいいのに。
これはわたしの考えなので、みんながみんなそうする必要はありません。でも留学後を考えれば、その国でなにかを学ぶことは大切だと思います。
帰国して「話せません、なにも知りません」じゃちょっとダサいですから。
せっかくの留学を実り多いものに
人にはそれぞれ目的や考えがあるので、言葉を学ぶことを押し付けるつもりはありません。でも多くの人が、留学したら語学力がつくと思っています。
だって「1年アメリカに留学してたんだ」って言ってる人が、外国のお客さんに英語で対応できてなかったらダサいでしょ。「なにしてたの?」って思うでしょ。
そのときに「いや、いっぱい楽しい思い出があるよ!」って反論されても、「だからなに? 遊んでたんだ」って思うでしょ。
現地に住んでたら語学力がつくっていうのは幻想だけど、実際ちょっと勉強したら話せるようになるのは事実。
だったら多少は話せる状態で帰国するべきなんじゃありません?
語学力だけで留学の密度を測るのはちょっと一方的ですが、やっぱり実績として第一にくるのは言語力ですからね。いくら楽しくても、日本の企業でインターンしてても、現地の言葉が話せないんなら、「日本にいても変わんないじゃん」って結論になりますし。
せっかくの留学なら、バリバリ勉強して、ガッツリその国に染まって、実りあるものにした方がいいです。あとになって、「何も得ていない!」って思っても遅いですから。