海外の面倒な手続きを全部他人任せとか、甘えてんじゃねーぞ

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海外では、気が遠くなるほどの面倒な手続きが必要な場合もあります。で、お金を出して専門家に頼んだら、だいたいはうまくいくでしょう。そのやり方自体がまちがってるとは言わない。

 

でも、「金出して人に任せればいいや」って人に一つ言いたい。

甘えてんじゃねーぞ。

 

 

海外の手続きを金で済ますとか甘えんなよ

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わたしはいままで、留学の斡旋・仲介業者になにかを依頼したことはありません。 第一に人に任せるのが怖いし、なにかあったら、お金を払って依頼しないと自分じゃ解決できなくなるからです。

 

「金? 腐るほどあるよ?」って言う人なら、人に任せればいいでしょう。その人たちは、「海外での経験」をしに来たわけじゃないから。

でもさー。「海外生活」をしに来てるのに、「万全を期して!」って金積んで面倒な手続きを丸投げする人って、なにがしたいの?

 

海外の手続きは困難の連続

ちょっと愚痴らせて。フリーランスビザを最初に申請したのが6月で、「次はこれを持ってきて」「○○の結果が出たら教える」とか言われて、ビザがとれるかどうかの結果がでるのが12月はじめなんですよ。どんだけちんたら審査してるんだよ。

 

税務署に行ったら「市役所営業届係のところに行ってください」

市役所営業届係に行ったら「税務署に行ってください」

外国人局に相談したら「それは担当じゃないから知らない」

って言われて、税務署の手続きなーんも進んどらんし。

 

いま保険会社と保険料でモメてるし、年金も結果待ちでどうなるかわかんないし、もうイライラしすぎてだれでもいいから殴りたい気分です。

でも、どうしようもないんですよ。ドイツってこういう国だし。手続きはしなきゃなんないし。

 

それでも、人に頼もうとは思いませんでした。お金で解決できても、自分じゃなにも把握できてない状態なんて怖すぎるし、それも含めての海外生活だと思ってますから。

 

相手だって人間だからどうにかなる

もうどうにもならなくて、一昨日年金の窓口の人に、「KSK(フリーランスのために社会保障料を一部負担してくれる機関)の手続きわからなくて…」って泣きついたら、「じゃあ一緒にやろう!」って書類全部一緒に作ってくれました。

 

外国人局からも連絡がこなくて、毎日メールで「ドイツ滞在できなくなります。お願いです、お返事ください」って送り続けたら、3ヶ月先だった予約が2日後に変更になりました。

 

保険会社にも何度も行って、よくわからないときはその場で辞書ひいて、「誤解がないようにしたいので、結論をかんたんに書きとめてもらっていいですか」って書いてもらって、ドイツ人の友達に確認してもらったりもしました。

 

すげー面倒だし、適当な対応する担当者を何度も殴りたくなったけど、それでもがんばって戦ってるわけさ。で、なに? 「金払ってやってもらう」? 甘えてんじゃねーよ。

 

 

 

常に助けてもらえると思うなよ

友人でも、「会社がビザの書類を作ってくれないから弁護士に依頼した」と言う人がいて、そういう「自分ではもはやどうにもできなくなった場合」なら、人に頼ればいいと思います。

 

でも、「なんかよくわかんないから、全部人に頼んだ!」って言う人は、ぶっちゃけ海外生活向いてません。旅行気分で苦労したくないんなら、お好きにどうぞって感じだけど。海外ならトラブルもある程度覚悟して、自力で乗り越えるつもりじゃなきゃ、やっていけませんて。

 

まず、留学斡旋会社がビザを取得できなかったとして、いくらあなたに謝罪・返金しても、あなたはビザをもらえません。

保険の手続きを業者に依頼したとして、保険料がまちがっていてもあなたは気付けません。(わたしは年金の窓口で、保険会社が提示した保険料はおかしいと言われたので、現在保険会社と交渉中です)

 

金を出したらだいたいのことはうまくいくけど、責任は自分にあるんです。で、どういう過程でどういった手続きがされていたのかも知らないのに、責任とれるわけないですよね。

 

斡旋会社に金を出しても、判断するのは現地の担当者。だったら自分で担当者と掛け合えばいいんじゃないの?

 

自分の身は自分で守るべし

よく、「語学力が心配だから、日本語がわかる医者と提携してる、日本の保険に入ってる」とかって人を見かけます。わたしも留学中そうだったけど、案内された医者は日本語たいしてわかってなかったし、その人以外とは提携してないから、診察は1ヵ月先とか言われました。

 

いまとなってはドイツ語はわかるけど、それでも税務署とかはやっぱりわかんないことも多いです。でも、それでお金払ってだれかに頼んじゃうと、同じ手続きするときに、永遠にだれかに頼らないと解決できなくなります

 

結局、「だれかに助けてもらおう」前提の海外生活なんて、クソなんですよ。だってトラブルに対処できないじゃん。で、そういう想定の範囲内のトラブルが面倒って思うんなら、母国で暮らしてればいいと思うんですよね。

 

もちろん、どうにもこうにもわからない!自力じゃ無理!期限が差し迫ってる!ってときは、サポートをお願いすればいいでしょう。

でもそれはあくまで「できることは自分でやってみたけど解決できなかった」って段階で頼るべきじゃないですか? 最初っから丸投げってちょっとちがいません?

 

一番確実なのって、自分で担当者に聞きに行くことですからね。いくらこっちがしつこくても、うっとおしくても、相手は仕事ですから答える義務があります。

相手にされなかったら、相手にされるまで通えばいいんです。そうしたら手続きなんてのは、どうにかこうにか、いつかは終わるものですから。

 

海外で「海外生活の経験」をしたいんなら、出来る限り自分でやる姿勢を身に着けた方がいいよって話。