未婚社会が進む日本で、結婚の意味とは?

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 最近の若い人は、「結婚なんてしなくてもいいや」という人が増えていて、未婚社会と言われているようです。その一方で「婚活」が流行るのは、なんだか矛盾している気がします。

 

そもそも、なぜ未婚社会となっているんでしょうか。そして、未婚社会のなかで結婚はどんな意味を持つのでしょう。

 

今年25歳になる、結婚適齢期ど真ん中の雨宮が考えてみます。

 

未婚社会での結婚の意味

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こんにちわ、「男女平等 無理」「結婚 無意味」で検索1位を獲得している雨宮(@amamiya9901)です。

 

突然ですが、あなたは結婚したいですか?

 

わたしのブログの読者は18~24歳が37%、25~34歳が38%なので、ちょうど結婚適齢期に直撃していますね。

 

18歳から34歳のみなさん。結婚したいですか? 結婚したい理由はなんですか? 結婚したくない理由はなんですか?

 

女性の社会進出が進めば進むほど「未婚でいいか」という選択肢は増えるでしょうし、女性の立場が強くなれば、「支えあうのは面倒だから一人でいっか」と思う男性が出てくるのは当然です。

 

では、結婚をしたくないから未婚社会が進んでいくのでしょうか。

 

未婚社会ってどんな感じ?

現代は未婚社会というやつに突入しているらしいです。ざっくり言えば、結婚しない人が増えています。

 

国立社会保障・人口問題研究所によると、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の比率)は直近の2010年に男性が20.1%、女性が 10.6%だった。これが2035年には男性の29%、女性の19.2%に上昇する見通しだ。つまり、男性のおよそ3人に1人、女性の5人に1人が生涯未 婚者となる。

「結婚できないの俺だ」日本どうすんだ!!! | 最新の週刊東洋経済

 

少子高齢化どころの騒ぎじゃないね!

結婚するかしないかは当人の自由だけど、家族のあり方を考えていかないと、どんどん人が減っていきますね。

 

未婚社会=結婚したくない?

そこでふしぎに思うのが、「婚活」というブームです。「あれ、結婚したくないんじゃなかったの? なんで結婚する活動がさかんなの?」と思いませんか?

 

ここで、Yahoo! の意識調査の結果を参考にしてみます。男女比がちがうので、あくまで参考までに。

テーマは、「未婚化社会で、私たちはどうすればいい?」です。

 

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未婚化社会で、私たちはどうすればいい? - Yahoo!ニュース 意識調査

 

こうして見ると、「結婚したいけどできない派」「結婚したくない未婚主義派」の人で考え方に大きな差があることがわかります。

 

未婚社会=結婚したくない人ばかりかと思いきや、そうでもないようです。

 

 

 

結婚したいけど未婚の人

結婚したいけどできずに未婚の人の、理由を見てみます。

 

・経済的理由:独身者の就業や経済環境を支援すべき(27,6%)

・物理的理由:独身者に出会いの機会を提供すべき(15,0%)

 

結婚したいけどできない人は、経済的な理由、もしくはパートナーがいないからのどちらかですね。

 

特に田舎なんかでは嫁不足と言われますから、「結果的に未婚」になってしまう人が出てきます。未婚といっても、かんたんに「結婚しない人たち」とはくくれませんね。

 

経済的な理由で未婚の対策

まず、経済的な理由の方から考えてみます。

 

2012年度の就業構造基本調査を基に大卒男性の未婚率を雇用形態別にまとめると、20~24歳の時点では雇用形態にかかわらず95%超が未婚だ。

だがこ れが35~39歳になると、正社員をはじめとする正規雇用者は25.3%に減少しているのに、派遣・契約社員は67.2%、パート・アルバイトは 85.8%が未婚のままとなっている。

「結婚できないの俺だ」日本どうすんだ!!! | 最新の週刊東洋経済

 

そもそも、日本って結婚+育児にお金かかりすぎなんですよ。

それなのに女性の社会進出も中途半端だから、結婚や育児にかかるお金は結局多くの場合男性の肩にのしかかるわけです。結婚のハードルが上がる上がる。

 

まず、男性の労働環境を良くして家庭の時間を作ること。そしたら奥さんも余裕が出てきて仕事を続けやすくなるから、お互い協力できるようになります。

で、学費も下げてもっと教育や子育てに税金を投入。

 

もっと働き方を変えない限り、家族のあり方も変わらないでしょう。

 

パートナーがいなくて未婚

最近は婚活が流行っていますが、ビジネスとして搾取されてる感が否めないですね。なんで男の人ばっかりあんなにお金がとられるんだろう。

 

パートナーとの出会いがなくて困っているっていう人はたくさんいると思うんですよ。「会社以外で出会いがないけど、会社はオッサンばっかり」だとか。

 

そういう人のために出会い系アプリや街コンなんかがあるわけですけど、なんかいまいちぱっとしませんよね。

 

ひやかしの女の子や搾取される男性もいるようなので、もっとナイナイのお見合い大作戦みたいな企画が増えるといいですね。

 

で、田舎に女性が働ける場所を確保することも大切です。そうじゃないと、キャリアを諦める女性しか田舎に来なくなります。

農家ではいまだに女性の地位が低い風潮が強いと聞いたこともあるので、田舎の嫁不足対策には、女性の権利を認めることも必須ですね。

 

結婚したくない未婚主義の人への対策

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結婚したいけどできない人は、チャンスがあれば結婚するでしょう。ですが、結婚したくない人は未婚のままですよね。それはどんな理由なんでしょう。

 

・無関心:何もする必要がない(20,9%)

・法的、社会的理由:現在の結婚制度を変えるべき(14,6%)

 

未婚でいい、と考えている人は、「そもそも結婚に無関心」か「いまの結婚制度はイヤだ」と思っていることが読み取れます。

 

生き方としてそれも全然アリなので否定する気はありませんが、「こういうことしたら、未婚主義の人も結婚したくなるかも?」という対策を考えてみました。

 

結婚に無関心な未婚主義者

未婚がいい、という人のタイプ1。そもそも結婚に興味がないタイプです。

彼氏、彼女が面倒くさい。仕事が一番楽しい。子どもはいらない。みたいな考え方ですね。

 

人生のなかで結婚が一番大切だとは思わないので、それは全然アリです。

 

でもそこで思うのが、「結婚」っていう響きが重すぎること。だから、本来ワクワクするライフイベントなのに、重荷に感じてしまう。制約が多いんです。お金もかかるし。

 

男なら大黒柱になっちゃうし、女なら苗字を変えて旦那の家に入る。面倒くさいし重いしダルイです。

そうすれば、「わざわざ結婚しなくていっか」という考えも理解できます。

 

もっと事実婚が認められるようになればいいですね。別居しながらでもいいし、苗字がちがってもいい。相手の家族と妙に馴れ合う必要もないし、財産を共有する決まりもない。

 

そういうドライな事実婚がもっと認められていけば、結婚の重荷も減るんじゃないでしょうか。

 

 

 

現在の結婚制度がキライな未婚主義

タイプ2は、現在の結婚制度がキライ。だから、結婚しない。というタイプです。

 

これも上と同じようなことで、女だったら「苗字を変えたくない」「キャリアを捨てたくない」だとか、男だったら「貯金を使いたくない」「自分の時間を大切にしたい」とかだったりするんじゃないでしょうか。

 

実際、結婚ってあんまりメリットがないんですよね。

検索1位になっている記事、『結婚という制度にはムリがある。結婚無意味説 』で書きましたが、結婚するメリットって、2つしかないと思うんです。

 

ひとつは、法的に家族になれること。もうひとつは、相手の管理ができること。

 

その家族になるっていうのが、現状では女が男の家に嫁ぐことを意味しています。それもそろそろやめるべきですね。わたしの家族は父、母、兄であって、彼の家族はあくまで義理の家族ですし。

 

結婚して家族になれば多くのものを共有するのは理解できます。が、それって稼いでる側が損をする場合が多いんですよね。そしたら結婚なんて面倒なこと、イヤになっちゃいます。

 

未婚の方が楽だ、と思う気持ちがすごくよくわかります。だからこそ、もっと事実婚や別居婚、夫婦別姓や個人財産の所有などを進めていくべきです。

 

結婚という制度があるから縛られるだけで、もっといろんな形の家族を認めたら、自然と婚姻関係になる人たちは増えていくんじゃないでしょうか。

 

未婚社会で結婚が意味するものとは

なんだかんだ書いたけど、未婚社会にしたのは、現代にそぐわない結婚制度と搾取が当然になっている労働環境です。

 

女性の社会進出が進んでいるのに、旧態依然とした結婚制度じゃ、未婚になるのも仕方ありません。男性としても、仕事でいっぱいいっぱいなのに余計な苦労したくないから未婚でいい、と思うのも当然です。

 

一方で、結婚したくてもできない人がいます。それも、男が養って女が家庭を守らなくてはいけないからこそ起こる経済的軋轢です。二人で支え合えばいいのにね。

パートナーが見つからないのも、仕事の拘束力が強くて、仕事メンバー=プライベートの友人にもなってしまっているからじゃないでしょうか。

 

結婚とは、家族のつながりを結ぶことです。

結婚という制度にはムリがあるとは思いますが、婚姻関係になって、新しい家族をつくるというのは素敵なことだと思います。

 

未婚が進んでいくなか、「結婚」のあり方が変わっていって、多くの人が結婚という制度にこだわらない、新しい家族のかたちを見つけられたらいいな、と思います。

 

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