ドイツに留学したい!と思ったときに、まず気になるのが費用です。インターネットに情報が転がっているとはいえ、なんだかよくわからない……という方も多いでしょう。
ドイツの留学時代、そして正規入学後の費用・学費・生活費、さらには収入も全部公開します! どんぶり勘定だけど! これからドイツに来る方は参考にしてくださいね。
※都市や大学によって変わるので、あくまで「わたしの場合」ということはご理解ください。
ドイツ留学で削れない費用
まずは留学の際に絶対に削れない費用を上げていきます。
飛行機代は時期や航空会社によってちがうので、そこはご自分で調べてくださいね。わたしは9月直行便で行ったとき、往復チケットで20万円くらいでした。大学から奨学金が出たので、高かったけど楽なのを選びました。
保険は日本とドイツ、どっちの保険会社がオトク?
絶対に必要なのが保険です。今回は費用に関してなので、保険内容などは割愛。ビザが下りるかしっかり確認してくださいね。
留学中、日本の保険会社利用で月3万3000円
わたしは留学時、三井住友海上のそこそこのグレードの保険を使っていました。1年で40万くらいかな? 損害賠償・盗難・緊急帰国・飛行機の遅延なども手厚くカバーしている内容でした。12ヶ月の留学だったので、月にすると3万3000円ほどです。
もっと安く、ビザをカバーする最低限の内容だけをそろえているものもあります。その場合は、家族危篤による緊急帰国や盗難などがカバーされていないことが多いですね。
正規留学者なら月1万円以下で済む
ドイツでも、国民保険とプライベート保険があります。ドイツの大学に正規入学、正式な交換留学の場合、ドイツの国民保険に入ることが出来ます。わたしはドイツの大学に正規入学後は、ドイツの国民保険(AOK)に加入しました。月約80ユーロ。
ですが健康保険なので、別途損害保険に入る必要があります。わたしは彼の契約にパートナーとして乗っかっただけなので、年間15ユーロ(1ユーロ=115円計算で約1725円)で済みました。(ちなみにここ:Haftpflichtversicherung bei der Nr. 1 - CosmosDirekt)
わたしの大学では国民保険に加入していないと入学できない、と書いてあったので、正規入学ならばドイツの国民保険をおススメします。留学のときは、ビザ要綱を満たしていた日本の保険でビザをとれました。
家賃は都市・物件で大きく変わる
当たり前ですが、家賃は場所とモノによります。留学生の多くは、学生寮に住みます。学生寮はキッチンやシャワー・トイレなどが共用の場合が多いですが、安いです。ネットや水道・光熱費込み、机やベッドなど備え付けで月200~300ユーロ程度が多い感じです。
個人で家を借りるとなると、結構ハードルが高いです。難民が押し寄せたために物件不足なので。
個人で家を借りる場合、学生寮より安くつくことはまずないですね。日本のように四畳半のワンルームみたいなのはあまり見かけません。ワンルームでもそれなりの広さでそれなりの家賃です。敷金、礼金もあります。
都市によるのでなんともいえませんが、水道代や光熱費込みで、安くとも450ユーロはかかると思っておいた方がいいと思います。
生活費は8万円が目安
実感としては、月600ユーロあれば暮らせる、800ユーロあれば普通、1000ユーロあれば贅沢できるといった感じです。これは家賃込みなので、家賃にもよりますが。
生活費は自炊なら月200~300ユーロ、外食は高いのでアウトドアの人は500ユーロくらい見ておくといいですね。
携帯は日本のSIMロックを外してドイツでSIMカードを買いました。月250MBまで、10ユーロのプリペイド。人によってはネット使い放題をドイツで契約するようですが、そうするとまた値段が上がります。
ドイツの学費は安い!
医学部や音楽、美術系は特殊なので、それ以外ということで。バイエルン州は再び無料になったようですが、そのほかの州では多くの大学が学費を導入しました。毎学期250~300ユーロ程度です。
その学費に、いわゆる学生定期のようなものも含まれていますから、かなりオトクです。
それぞれ州や大学によって金額は変わるので、気になる方は大学名でちゃんと調べてくださいね。
予期せぬ出費に備えるべし
海外では、予期せぬ出費が多々あります。ビザ申請に100ユーロ以上取られたり、パソコンが壊れて新しいものを買ったり、教科書を買ったり。人によっては大学と並行して語学学校に行くことも。
一度鞄を盗まれて、携帯やiPod、ビザや鍵がすべてなくなりました。携帯は友達からもらったものの、iPodの再購入、ビザの再申請、鍵の交換で400ユーロくらい吹っ飛びましたね。災難です。
予期せぬ出費のことを考えると、やはりお金に余裕があった方が安心です。
ドイツ留学中のバイト生活のリアル
出費をぐわーっと挙げてみましたが、やっぱり気になるのはアルバイト。現地でバイトしたい、という人も多いでしょう。
ぶっちゃけ留学中ならバイトしてたらもったいないし、正規入学したらバイトするほどの余裕はないと思うからあんまり現実的ではないですが……。
ドイツでは、450ユーロまでが税金のかからないミニジョブとして認められています。学生ビザでは労働日数や最大労働時間が決まっているのですが、月450ユーロならまず超えません。
「ネットなどで個人的に稼ぐのはどうか?」というと、可能ではあります。
わたしは学生ビザを持ちながら、フリーライターとしてライティングの仕事で稼いでいました。その場合月約700ユーロくらいまでは税金がかかりません。(年末に合計金額で税務署がチェックするので、「約」です)
ですがその場合はフリーランスビザを申請する必要が出てくるかもしれませんので、外国人局に確認してください。現在格闘中ですが、これはすっごい面倒くさいです。
つまり、現地のアルバイトなら最大450ユーロ、フリーランスとしても活動したいなら月約700ユーロが無納税で稼げる、ということになります。バイト+フリーランス収入なら、マックス1150ユーロくらいですね。でも大学と並行してはかなりしんどいです。
結局いくらあればドイツ留学できる?
というわけで、結局ドイツ留学するために必要な費用はいくらなのか計算していました。すごいざっくりしていますが、あくまえ目安として。
1年の留学の場合の費用合計
わたしの場合、12か月の留学費用こんな感じでした。もう一度いいますが、あくまでわたしの場合です。円とユーロは別に計算しています。
1ユーロ=115円計算だと、9460ユーロは108万円。ドイツ1年の留学で、168万円かかったことになります。当時はユーロ危機で1ユーロ=95円とかだったので、実際使ったお金はもっと少ないですが。
白状しますが、わたしは航空費20万円と月8万円ちょっとの奨学金をもらっていました。なので保険料・旅行にちょっとお金かけてます。上記の部分で削れるとしたら、航空費・保険料・雑費あたりですね。
為替レートによるので確実なことは言えませんが、1年間ドイツ留学するのなら、「100万じゃきつい」「150万でまぁいける」「200万あれば余裕」というところです。
正規入学して長期滞在する場合
ドイツの大学の最低在籍年数は3年ですが、3年で卒業できると思わないほうがいいです。ドイツ人ですら半数は3年以上大学に残っていますから。なので4年間で計算してみました。
長期滞在だと、雑費は人によってかなり変わるので含めていません。わたしはパソコンやらkindleやら買っていますので。一時帰国する人もいるでしょうし。
ざっくりと4年間で35.940ユーロ+雑費と考えると、1年で10.000ユーロ、約115万円くらいかかっています。
ちなみに35.940ユーロを48ヶ月で割ると月々748,75ユーロなので、雑費を含めて月800ユーロくらいで生活しているということになります。まぁ一般的ですね。
留学にかかる費用まとめ
これだけお金がかかるなら、正規入学した人たちはどうやってお金を工面しているの?と思うでしょう。これはだいたい3パターンあります。
日本で働いてお金を貯めていた人
親に援助してもらっている人
大学と並行してフリーランスとしても働いている人
どうやって費用を工面するかは自分次第ですが、お金がなければなにも出来ません。シビアに計算することをおススメします。
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