ネット情報の信頼性はどこで判断?権威=信頼ではなくなった

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「ネットリテラシー」の話です。カタカナ語嫌いなので使いませんが。

 

ネットを使う人は、「ネットにはウソも書かれている」と理解してると思います。でもこの記事を読んでる人は、「雨宮がウソを書いてる可能性」を考えずに読んでるんじゃないでしょうか。「なんやかんや信じちゃう」のがネットユーザーの心理なんじゃないかと思います。

 

でもいまの時代、ネット情報の信頼性は自分で判断しなきゃダメです。

 

「偉い人が言うから」「有名なニュースサイトだから」「検索で一番上だから」っていう、権威=信頼じゃなくなっているんです。

 

権威を信じられないネット世界

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昔から、権威=信頼性でした。「神の声が聞ける神官の言うことは絶対」とか、「一家の大黒柱である父親の言うことは絶対」とかね。権威がある人の発言は強いんです。

だから、権力を監視する役目を果たす(べき)権威ある新聞やメディアっていうのは、多くの人に信頼されてきました。

 

でもいまや、ネットでだれでも発信できる時代。さて、なにを信じますか?

 

権威のある人を無条件に信じていいのか

昨日、『大御所・大前研一さんのデマ記事に全力で反論、訂正します』という記事を書きました。たくさん読まれてます。

 

 

褒められた!!

大御所の方への反論っていうのは、やっぱり勇気がいることなんです。特にわたし、無名ですから。

 

でも「せっかく自分のメディアを持ってるのだから」「正しい情報を発信したい」と思って、書きました。そしたら、いろんな人に歓迎されたんです。多くの人が「純粋に正しいことを知りたい」と思ってることがよくわかりました。

 

でも権威がある大前さんと、そこらへんのライター雨宮とじゃ、大前さんの情報の方が「信頼性」があるじゃないですか。それでも多くの人が、「雨宮の情報の方が正しい」と思ってくれたわけです。いまや権威が無条件に信仰される時代じゃなくなったということですね。

 

検索だって信じられない

とはいっても、毎回ライター名なんてチェックしませんよね。じゃあ何を基準に信じるかって話になると、「検索で上の方に表示される記事は信頼できる」と思っている人が多いんじゃないかと思います。わたしも、「一番上に表示される記事がデマカセなわけがない」って信じてました。

 

で、いま話題のウソばっかりの無責任違法なヘルスケアサイト、ウェルク。

 

 

大半の人は、医療知識なんてありません。ネットで調べてみて、一番上に大型サイトがあったら、「しっかりしてるサイトなんだろうな」と無条件で信じちゃうと思います。

 

「ネットにはウソも書かれてる」とはわかっていても、まさか検索の一番上に表示される「権威のある記事」が、専門家からの監修もなく、ほかのサイトからパクっている収益最優先のクソ記事だとは思わないでしょう。

 

「情報弱者」で済ませていいのか?

こういう話をすると、「ネット情報を鵜呑みにするとか、情報弱者じゃんw」って笑う人がいます。でもさー、ネットを「受信者」として使ってる人からすれば、そんな無責任に情報発信してるとは思わないのが当然じゃないですか?

 

ほら、新聞もテレビも捏造で炎上したけど、「基本的には事実を伝えてる」前提で見るじゃないですか。それがメディアの「権威」なわけですよ。

 

だから、「ネット情報信じるバカ」ってせせら笑って終わる問題じゃないと思うんです。たしかに自己防衛って意味で情報の取捨選択はできるに越したことないけど、いちいち自分で裏づけ調査なんてしないじゃないですか。そんなことするならネットに頼らないもんね。

 

「ネット情報は無責任」ということを伝えるのも大切だけど、発信する側の責任も大きいですよね。

「無責任な情報は流さない」「まちがった情報は正す」「デタラメを指摘する記事を拡散する」といった、相互監視というか、お互い「見られている自覚」が必要だと思ってます。

 

……とかいってわたしも生活のためにまとめ記事書いてるんだけど、今月でまとめサイトから引退します。ネット情報を切り貼りしただけの記事は、もう書きません。これに関しては後日記事を書きます。

 

 

 

ネット情報の選別能力

昨日記事を書いた大前さんは、BLOGOSのプロフィールで「国家レベルのアドバイザー」とされているけど、記事内容は信頼できるものではありませんでした。いま絶賛炎上中のウェルクは、医療サイトのくせにサイト自身が「記事内容の責任はとりません」って言ってるくらいのレベルです。

 

それでも「権威のある人」「検索トップの大手サイト」が発信している情報は、一見信頼性が高く思えます。ネットって怖いですねー!

 

ネット情報の信頼性を判断する材料としては、こんな感じかと思います。

 

・ライター名が記載されていて、ライターのプロフィールがしっかりしているか

・記事に「だそうです」「らしいです」「かもしれません」という記述がないか

・客観的事実(統計や実際の事例)があるか

・日本語がまともか

・専門性が高い内容なら、ライターの経歴や身元が明らかになっているか

・プロフィールが妙に誇張されていないか、わざと語弊があるような言い回しをしていないか

・記事中にアフィリエイトリンク(サイトが設けるために商品やほかのサイトを紹介すること)を入れていないか

(これが悪いわけではないけど、収益のために内容を合わせている、企業からの依頼で書かれているなどの可能性がある)

・サイトに問い合わせフォームがしっかり用意されているか

・複数サイトを比べて、総合的に信頼できる情報だけを受け取る

 

これはあくまでわたしの感覚ですが、「信じる情報は自分が選ぶ」っていう姿勢は大事ですね。そうじゃないと悪質サイト・ライターの餌食になります。気をつけてください。

 

そしてわたしも発信する側として、「事実とは異なったことを広めてはいけない」っていう、当然であり最低限のモラルを改めて自覚しました。気をつけなきゃ。

 

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