一念発起!あえてドイツ語でネイティブレベルのC2を目指す理由

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ドイツ在住歴も、気づけば合計5年。ここ最近はまったくドイツ語を勉強していなかったけど、一念発起してもう一度ドイツ語を勉強することにしました。

目指すは、ネイティブレベルといわれるC2です。

 

なぜわざわざこれ以上語学力を磨こうと思ったのか? なぜいまさらドイツ語を勉強し直すのか?

これから語学コンテンツも増やしていく予定なので、その第一回目として、ドイツ語学習の目的と目標を宣言しておきます。

 

C1で満足していた5年前のわたしとの決別

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2013年8月。1年間の留学を終えたわたしは、満ち足りた気分で羽田空港にいました。留学中はとにかく楽しくて、やれることは全部やった!という充足感もありました。

 

そのなかでもとくにわたしが満足していたのが、語学力。

わたしはtestDaF(世界共通のドイツ語テスト)でC1レベルに達していたんです。それはたった1年いただけの留学生としては、もう本当に、すんごいことでした。

 

CEFRにおける「C1」「C2」とは?

C1とかC2と言われてもピンときませんよね。これはヨーロッパ言語共通参照枠、通称CEFRというランク分けです。セファールと読みます。響きかっこいい。

 

この仕組みでは、語学力をA1→A2→B1→B2→C1→C2という6つのレベルで分けられます。Aが初級、Bが中級、Cが上級って感じ。

 

 

ヨーロッパはいろんな言語が飛び交ってるので、こういう共通のランク分けがないと、語学力がよくわかんないんですよ。

だから、英語B2、ドイツ語C1、イタリア語A2、というように語学力を比較できるようにしているシステムです。便利ー!

 

留学後にすでにC1レベルに到達

で、わたしは留学終わり、すでにC1に達していました。C1というのは現地の大学に入学できるレベルで、TOEICでいえば945点以上に換算されます。

大学から独学でドイツ語を勉強し始め、1年間の留学でC1に到達。ぶっちゃけすごい。わたしすごい。本当に褒めてやりたい。がんばったよ自分!!

 

そうするとまぁ、チヤホヤされるわけよ。「ドイツ語うまいねー!」とか、「1年しか住んでなかったの!?すっごいーい!」みたいな。

 

ほら、チヤホヤされると気分最高じゃん?

ってなわけで、「自己紹介すらまともにできねぇそこいらの留学生と一緒にしてもらっちゃ困るぜ!」くらいに思ってたんです。

 

努力の結果としての語学力に自信をもっていたし、多くの人にその努力が認めてもらえたことで、わたしは自身満々でした。

そしてそれ以上の必要性を感じず、そこでわたしはドイツ語の勉強をやめました。

 

在独5年、まったく向上していないドイツ語力

2018年、現在。気がつけば在独歴も合計5年になりました。5年て。新生児が小学校入学するで。

 

そうすると、だれも「ドイツ語うまいねー!」って言ってくれなくなるんです。前までは「こっちに来てまだ2年?すごいね!」って言われてたのに、それがさも当然のようになってしまう。「あ、4年住んでるんだー。へぇー」みたいな。

 

わたしのドイツ語力は、5年前のままです。いや、多少はうまくなったとは思う。慣れもあるし。

でも「進歩」といえるほどのものはないし、知識を積み重ねてきたわけでもない。ただ、留学時代に築いた過去の遺産で生活してるようなもの。

 

とはいえ、それでも問題なかったんです。C1あれば、日常生活や手続きはていてい問題なくこなせますから。

 

 

 

なぜあえてC2レベルを目指すのか

なんやかんやいってC1レベルはあるし、日常生活ならこれ以上ドイツ語必要ないし……。そう思ってました。

 

翻訳家でも、実はC1の次のレベル、最高ランクのC2までいってる人って一握りなんですよ。

英語に換算すると、IELTS8.から9.0、ケンブリッジ英語検定の200から230。TOEICやTOEFLじゃ測定不可、つまり満点以上になります。日常生活なら、C1で全然OK。

 

でもさぁ、もう5年だよ、5年!!最初の1年の留学生活であんだけがんばったのに、その後の4年間ぜんっぜん勉強してなかったんだよ!!!

あまりにも長い現状維持って、過去の努力を消費してるだけだよね。って思ってしまって……。

 

というわけで、改めてC2レベルを目指すことにしました。C2はネイティブレベルと言われていて、C1の「ペラペラ外国人」に対し「この国で育った人」と思われるレベルです。わたしは、そうなりたい。

 

 

3年どころじゃねぇ、4年間も勉強放棄してた。

 

ドイツ語力で劣等感を感じた日々

なんでこのタイミングで、わざわざC2を目指すのか?
それは、わたしに自信がほしいからです。

 

わたし、ドイツで就職活動をして挫折してるし、入学した大学でも挫折してるんですね。両方とも理由は同じで、「語学力というコンプレックスに勝てなかったから」でした。

 

留学生のなかではチヤホヤされていても、まわりがみんなネイティブだとやっぱりキツイです。それでもゴリゴリいく性格だったらよかったんですけど、「どうせ自分はガイジンだし……」と腐ってしまった。というか、自信を失ってしまった。

 

自分より語学力が低くても堂々と発言し、自分のペースでがんばっている人はたくさんいます。

でもわたしはいままで「できない組」になったことがなかったから、グループワークでかんたんな仕事だけ任されたり、逆に過剰に優しくされるのがつらかったんです。

 

いまとなってはくっだらねぇプライドだとは思いますが、当時は本当にきつかった。自分が、なにもできない子どもになったかのようでした。

大学を辞めるきっかけになったのも、グループワークで2人のクソビッチ女と大喧嘩したことですしね。ああ、思い出したくもない。

 

C1レベルはあったものの、性格上、とにかく劣等感で押しつぶされそうでした。っていうか、押しつぶされました。

 

ひとつのことを極めてみたい

でも、ずっとそのままじゃダメじゃないですか。逃げたっていいとは思うけど、どこかでやっぱり勝負に出て決着をつけることも必要ですよね。

そうじゃないと、ずっとイヤな思い出として心のなかにわだかまりとして残っちゃいますから。

 

で、そろそろそのときが来たんじゃないかなぁと思ったんです。

 

わたしはいままで、ひとつのことを極めたことがありませんでした。成績はまぁまぁ、やればどんな楽器も割りとすぐできるようになる、足もそれなりに速い。始めてすぐに「そこそこ」に達するから、そこでやめてしまう。

 

ドイツ語もそうでした。最初どんどん伸びていって、留学経験があると言って調子に乗っていたクラスメートをテストの点でねじ伏せて、留学でチヤホヤされて、「そこそこ」に達して満足した。

 

だからこそ、何に対しても「やりきった」と言えるものがないし、確固たる自信や特技の根拠になるものがなにもない。これがずーっとコンプレックスでした。

 

それなら、いままでの劣等感や挫折、調子に乗ってた過去、コンプレックス、全部を清算するために、ドイツ語をもう一度がんばろうと思ったんです。

 

さすがに、C2までいったら自信の根拠になるからね。

 

語学の勉強は苦しいし面倒だしつらいけど、楽しい

「読み」セクションの模擬テストをやってみました。30問中、合格ラインは18点。わたしは25点でした。

 

 

……あれっ案外イケんじゃね?

そう思ってしまうのがわたしの悪いところ。なぜならわたしは、中学時代からリスニングがとにかく苦手で、いつも足を引っ張っていたから!!

 

あと、筆記と口頭は自力で勉強しづらいセクションです。

 

C2のテストを開催してるゲーテ・インスティトゥートですら、対策講座があるのはドイツ国内で2ヶ所って!ゲッティンゲンとミュンヘンて!通えんわ!!

いろいろ大変そうだけど、わざわざ宣言したんですから、ちゃんとがんばります。

 

語学学習は、ぶっちゃけ苦しいし面倒です。初中級はいいけど、それ以上となると目的を見失ったり、勉強方法を工夫しなきゃいけなかったり、成長が実感しずらくなったり、厄介な要素が増えます。

 

でもわたしは、胸を張って「ドイツ語できます!」って言えるようになりたい!

だからがんばります。

 

ドイツ語学習の経過はボチボチブログで更新していくので、だれかの参考になればなおうれしいです。

 

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