おかげさまで、拙著『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』が増刷になりました! うれしい~!!
「増刷になった本がいい本、そうじゃなかったら悪い本」ってわけじゃないし、わたしひとりの手柄ってわけでもないけど、それでもひとつの結果として喜んでおこうと思います。
さてさて、増刷にあたって改めて思った『自分の武器はだれかが見つけてくれる』ということについて書いていこうと思います。
『日本人とドイツ人』増刷という奇跡
新潮新書から出版された拙著『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』が、おかげさまで増刷になりました。発売からたった3週間で!
手に取ってくださった多くの方々、本当にありがとうございます。一時帰国して「買ったよ!」なんて友だちに言われると、恥ずかしいけどやっぱりうれしいです。もちろん、日々応援してくれている読者の方々にも感謝感謝です。
『出版裏話』でも暴露しているとおり、担当してくださったG編集をはじめ、多くの人のおかげです。はりきって販促してるお父さんとか!笑
多くの人に支えてもらった結果なので、調子に乗れるほどわたし自身がなにかを成し遂げたわけじゃありません。それでもひとつの結果として、今日明日くらいはちょっとはしゃいでおきます。
祝🎉増刷✨
— 雨宮@『日本人とドイツ人』新潮新書 (@amamiya9901) August 30, 2018
拙著『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書)が、おかげさまで発売3週間で増刷となりました!お手に取ってくださったみなさんありがとうございます😊
まだの人はぜひぜひ読んでみてください❤️
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書籍を出版したことで、ふだんわたしの記事に触れない層の方たちにもわたしの文章を読んでいただけたと思います。そして、これからも多くの人に楽しんでもらえたらうれしいです。
拙著が今日の夕刊フジで紹介されていました!うれしい~!! pic.twitter.com/rrbYFoTqna
— 雨宮@『日本人とドイツ人』新潮新書 (@amamiya9901) August 27, 2018
あと、明後日、9月3日(月)発売の週刊『エコノミスト』にも書評が載るそうです。よろしければぜひお手に取ってみてくださいませー!
「自分の武器を活かす」のは素人じゃムリ
プロフィールでも書いているように、わたしはとくに専門もなければ、これといった特技もないんですね。だから手に職がある人がすっごいうらやましくて。
フリーランスはもちろん、就活でも転職でも、「自分の武器を活かしましょう」って言われるじゃないですか。でも『自分の武器』なんて、そんなのわかんなくない?って思うんですよね。みなさん、わかります? 自分が他人よりも秀でてる部分。
わたしは「そんなのない」って自覚があったから、自分の無能さに何度も絶望しました。超絶凡人のわたしに『武器』なんてあるわけないじゃん!って。
でも『武器』っていうのは、ある程度経験に裏打ちされるんです。ギターを10年間毎日弾いたとか、3年間舞台俳優として活動していたとか。そういう経験があってこその『武器』です。人当りがいいとか器用とか、そんなのはたいした武器になりません。よっぽど顔面のレベルが高ければ別だけど。
そうすると、経験がない人は『自分の武器』を見いだせないじゃないですか。『武器』を持っていないとバトルに臨んじゃいけないと思っちゃうじゃないですか。で、なにも始められないじゃないですか。それ、ちがうと思うんですよね。
旅路で武器を鍛え上げていく
そりゃあさ、最初の村の時点で自分にぴったりな武器を選べたら、意気揚々と冒険をスタートできますよ。でも戦ったことない人が自分に最適な武器を選ぶって、無理じゃないですか。現実的に。
結局、最初はへっぽこパンチでスライムと戦って、そこから短剣を使ったり弓矢を使ったり、場合によっては魔法なんかを使ったりして、適正が高いものを伸ばしていくものなんですよ。
スポーツでも勉強でもそうですよね。国語も数学も勉強したことない人が、文系か理系かを選ぶのは無理だもの。
だから最初は、丸腰スタートだっていいと思います。だれしもが『さいきょうの武器』を携えて冒険をはじめる必要はない。
『自分の武器を使って勝負するんだ』っていう気持ちは大事だけど、それは素人にはハードルが高すぎるからさ。
武器はだれかが見つけてくれる
わたしも、最初はなーんにももってませんでした。自分なんてなにもできない、もうどうしたらいいかわからない。
それでもコツコツ記事を書いていたら、「この人の記事のこういうところが好き」と言ってくれる人が現れました。そこで初めて気付くんです。「あ、これって自分の武器なのかな」って。
たいてい人間は自分ができることはみんなできると思ってるし、自分が知ってることはみんな知ってると思ってます。自分は標準的な人間だって考えている。
でも、そうじゃない。だれだってすごいところがあるんです。で、コツコツやれば、まわりが『あなたはこういう武器を持っていますね』って教えてくれます。
わたしの場合、最初のほうは好き勝手書いてたので、「尖ってる」って言われてました。ヤンキーみたいでそんなにうれしくはなかったけど、まぁ「鋭い」っていう意味なんでしょうね。
最近では、「言語化が上手」と言っていただけることが多くなりました。自分の感情や思ったことを文章にしていくのが、平均よりはうまいのかもしれません。
でもそんなの、自分じゃわからなかったことです。他人に言ってもらってはじめて「そうなのかな?」って思いました。「それが自分の武器なんじゃないかな?」って。
なにが言いたいかと言うと!
最初から鍛え抜かれた武器をもってる人なんていないから、最初はクッソヘタな素人でもいいんだよ!ってこと。コツコツやってたら、まわりがあなたに最適な武器をちゃーんと見つけてくれるからさ!
なにかを始めるときにすでに武器をもっていないとダメなんじゃ……って思う人が多いし、その気持ちもわかるけど、そうじゃなくても平気です。っていうか、素人なんだから武器もなにもないって!
続けていけば、まわりの人があなたの武器を見出してくれますから。大丈夫です。
というわけで、わたしに『文章を書く』という武器を与えて、磨いてくださったみなさん、本当にありがとうございます。おかげさまで本の増刷にまでいたりました!
それがゴールではないけど、改めて感謝の気持ちでいっぱいだぜー!ってのをお伝えしておきます。