早いもので、ドイツでの生活も2年半を超えました。いろいろあったけど、思い返してみればあっという間です。
「ドイツに来てなにが変わったのか?」「ドイツに来たことでなにを学んだのか?」という、海外生活を送った感想をざっくりと書いてみます。
ドイツ生活が、合計2年半を超えた
もう2年半になるのかぁ……と考えると、センチメンタルになりそうです。あっという間でした。大変なことも多かったけど、いまでは日本を飛び出して本当に良かったと思います。
日本では特に挫折したこともなく、苦労を知らず、のほほんと生きていました。それが悪いわけじゃないけど、日本から飛び出したことによって学べたことは多いです。
ドイツの滞在期間はこんな感じ
2011年8月 1ヶ月 テュービンゲン大学のサマーコース参加
2012年9月~2013年8月 1年 交換留学
2014年8月~2015年3月 6ヶ月 ワーホリ
2015年4月 正規の大学に入学→現在に至る
こうしてみると結構な時間いるんだなぁ。感慨深い。
ドイツで挫折して自分と向き合った
海外でめくるめく生活を夢見ている人。それは大きな勘違いです。留学という盾があるならまだしも、ワーホリや正規入学では、自分ひとりではままならないことばかりです。
言葉も思ったより上達しなかったり、自分より上の人がいっぱいいたり、外国人として肩身の狭い思いをしたり。海外生活は、心が折れる要素ばかりです。
でも、おかげで自分と向き合うことができました。
過大評価していた自分が、すごくちっぽけなものだと気づいて、めちゃくちゃへこみました。調子乗ってましたからね、正直。
「自分はダメだ」と弱いところを認められたぶん、「じゃあなにができるんだろう」と自分と向き合うことができました。これは貴重な経験です。
どんな挫折かはこちらの記事からどうぞ!
ドイツ生活ではプライドを捨てた
わたしはプライドが高く、「みんなとはちがう生き方するゼ★」と思っていた時期があるのは事実です。恥ずかしくて身をよじりたいです。自分ってちょっとすごいと思ってた。
でもドイツでは、ただのしがないアジア人。ドイツの大学生は本当に優秀な人が多くて、勉強が苦手ではないはずなのに、「勝てない……」と心が砕け散りました。
だからこそ気づけたことなんですが、別に誰かに勝つ必要はないんですよね。自分を大きく見せたところで、本当の自分のキャパは変わらないわけですし。
いままでは「自分ってすごいだろ? な?」と調子にのっていた人間ですが、いまでは「みんなすげーな! 自分もがんばるわ!」という姿勢に変わりました。
そうなることによって、人の意見に耳を傾けたり、自分にできることとできないことをちゃんと理解できたり、と素直な人間になりました。よかったー!
おもしろい生き方を知った
ドイツでは、年齢によって人生の制限がかかることはあまりありません。30歳から大学に通う人だっているし、大学辞める人だっていっぱいいる。
大学の20人くらいのゼミ生のほとんどが、高校→大学ではなく、なにかしら紆余曲折を経て入学していました。
みんな、自分の進路にまっすぐなんです。
いつ受験して、いつ就活して、新卒採用があって、みたいな概念はあんまりありません。やりたいときに、やりたいことをできる選択肢があります。
おもしろいなーと思ったのが、何人か出会った「留学を続ける渡り鳥っぽい生き方」の人たち。在学期間をのばしまくって、ひたすらいろんな国に留学を繰り返すという人たちです。
いまキッチンをシェアしている男の子は、英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語がぺらぺらで、日本語とイタリア語も話せます。すげー!!!!
「好きなように生きればいいんだなぁ」と思わせてくれる出会いでした。ドイツ生活では、おもしろい生き方をしている世界各国の人と出会うことが出来ました。
いろんな人がいると実感した
で、いろんな人がいるなぁと実感したわけです。ドイツは移民も多いですから、いろんな文化背景がや思想があります。
両親がドイツに亡命してきて生まれた人とか、自国の徴兵制がいやでドイツにいるとか。自分の国の教育水準が低いから、とドイツに来た人もいれば、自分の国(ほかのEU参加国)に仕事がなくてドイツに来た人もいる。本当に十人十色。
もちろん日本にもいろんな人はいるわけですが、くくりが「日本」から「世界」になったことによって、視野が広がった気がします。
日本ってなんだかんや単一民族国家で日本語しか通じないからね。
自力で進路を選ぶようになった
ドイツはよくも悪くも選択肢が広いです。だから、自分でちゃんと考えないと、道に迷うことになります。
大学でいえば、入学・退学のハードルが低い上、転科も楽なので、「入学してとりあえず就活、卒業」という規定路線はありません。多くの人が専攻を変えたり、留学したり、休学してインターンをしたりします。
どうやって生きるか、というプランを決めるのはあくまで自分。自分主体で生きていくという姿勢を学びました。
家族と友達って本当に大切
わたしは実家暮らしだったので、ドイツにいる期間、はじめて親と離れました。いやー実家がどれだけ快適かを思い知りましたね。
親孝行はまだ先になりそうですが、大切にしてもらってるということを思い知りました。
ついこのあいだ、1ヶ月日本に帰っていました。そのとき、毎日暇がないほど誰かと会っていました。みんな「会おうぜー!」と誘ってくれたんです。めちゃくちゃうれしかった。
中には香川からわざわざ京都まで来てくれた友達もいて、小学校以来の友達なんかも連絡をくれました。本当にうれしかったです。持つべきものは、変わらない友達と大切な家族ですね。
海外じゃなくていいから、飛び出してみたほうがいい
わたしは海外に飛び出したことで、いろいろと学ぶことができました。いまも学んでいる最中です。
最近日本アゲの番組なんかがやたら多いですが、それじゃダメです。自分たちは最高だ! って思い始めたら成長は止まります。井の中の蛙です。わたしがそうだったように。
世界には、いろーんな人や考え方、モノがあります。海外じゃなくてもいいです。日本でも「自分が知らなかった経験」ができる機会はあります。だから、どこかに飛び出してみたほうがいいと思います。
ずーっと地元にとどまっていたり、実家にとどまっていたりじゃつまんないですよ。せっかくなら大海をいかないと!
海外が手っ取り早いけど、いま移住ブームですし、都会→田舎に飛び出すとかもおもしろいと思います。おもしろそうなところにはどんどん首をつっこんでいきましょー!
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