豊かな人生は人それぞれ。幸せにはいろんなかたちがある

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「あなたにとって、豊かで幸せな人生は?」と聞かれたら、どんな生活を思い浮かべますか?

 

高級車に乗っている自分? 南国リゾートでバカンスしている自分? 大切な家族に囲まれている自分?

 

幸せ、というのはとてもあいまいなものです。人によって、さまざまな捕らえ方があります。

なのに、なーんかお金や立場で人の「豊かさ」を測ろうとする人が多い。もっといろんな幸せのかたちがあってもいいと思います。

 

豊かな人生って、なに?

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人間だれしも、幸せになりたいし、豊かな生活を送りたいものです。が、「豊か」っていうのはずいぶんあいまいで、人それぞれ意味がちがいます。それなのに、なんか比べたがる人が多いですよね。

 

人と比べたりしてもしょうがないのに、どうしても他人が気になっちゃうものです。

ちょうど今日は7月1日なので、ブロガーがこぞって運営報告をするでしょう。

で、多くの人が運営報告をすると、「多くの人に見てもらって、たくさんのお金を稼ぐことが正義」みたいな風潮になります。

 

でも、だれかにとっての「豊かな人生」が、「自分が思う豊かな人生」と同じではありません。数字の結果だけで優劣が決まるわけではないのです。幸せのかたちは人それぞれなんだから。

 

人それぞれの豊かな人生

ちょっとおもしろい記事を見つけたので、長いけど引用します。

 

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

 

すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、 漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

 

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、
女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

 

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、
漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

 

漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」


「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

「稼ぎ方」は「お金の使い方」で変わる?何のために働くのか考えてみた - リクナビNEXTジャーナル

 

「結局同じやん!!」とつっこまずにはいられないエピソードです。

 

MBAを持っている男の人は、「お金を稼いで金持ちになることが成功」だと思っています。一方田舎町の漁師は、「多くを望まず、自分の時間を持っていること」が人生において大切だと考えています。

 

おもしろい比較ですね。

 

人生を豊かにするために必要な要素

人によって、「豊かな人生」の基準がちがうわけですから、それに必要な要素も変わってきます。

いまの例でいえば、MBAの人にとっては、お金が大切。漁師にとっては、時間が大切。

 

時間・お金・仕事・人・モノ

 

あなたは、この5つのうち、どれが大切ですか? どう並べますか? ちなみに人は家族や友人で、モノは車や家などを買う、所有することです。

 

わたしは、時間>人>仕事>お金>モノ

 

ですね。

 

まず第一に自由な時間がきて、そこから家族や友人、恋人。

前は「働きたくない!」と思っていたんですが、働くって、労働じゃなくて生きることだって気づいてから、仕事の優先順位が上がりました。

で、お金とモノは困らない程度にあればいい、と思っています。あなたはどうですか?

 

大切なものがあれば豊かになる

わたしにとっては、時間と人が優先順位の上の方にきます。なので、わたしの豊かな生活には、のんびりした時間と、大切な人たちとの時間が必要です。

 

実は結構マジメな人間なので、ずっとがんばることが正義だと思っていました。休み=怠慢だ! みたいな。少し前までは、時間を犠牲にしてもお金を稼ぐことが「豊か」になると思っていました。

 

そうやってがんばってきたわけだけど、ドイツで何度も挫折して、もうがんばらないことに決めました。疲れちゃったんですね。だからこそのフリーランスです。

 

わたしは、朝早くから夜遅くまでガムシャラに働いて、ストレスでふらふらになりながら大金を稼いでも、幸せになれません。というか、そういう生活はできません。

仕事、といっても、自分らしい仕事のやり方をしたいと思います。

 

高級な車やマンションを手に入れたとしても、わたしはたいしてうれしくはありません。お金やモノで物質的な豊かさを得るよりも、自分の時間を悠々自適に、大切な人と過ごしたいと思うようになりました。

 

以前記事にもしましたが、わたしにとってはこれが豊かな人生です。

 

仕事に縛られるとか、時間がなくてあくせくするとか、わたしとしてはそれは豊かじゃありません。ただ人生の浪費です。そういう生き方は、したくないと思っています。働くって、労働じゃなくて生きることだって気づいてから、特にそう思います。

 

わたしもいつか日本でまた暮らすことになったら、田舎で細々と、でも堂々と生きていきたいと思います。

 

田舎移住もミニマリストも原点回帰ってだけ - ドイツ発 雨宮の迷走ニュース

 

豊かな人生は人それぞれ

この記事を読んでくださっている人のなかでも、「いや、俺はバリバリ稼ぎたい!」という人もいれば、「ヒルズ族になるんだ!」という野望を持っている人もいるかもしれません。

 

それはそれで、あなたの人生です。あなたなりの豊かさです。だから悪いわけでもなければ、どっちがいいわけでもありません。

人生の豊かさは人それぞれ。「みんなちがってみんないい」ってヤツです。

 

いい大学に入ってそこそこの企業に就職して、30歳前で結婚して子どもを産んで……みたいな「社会的に豊かな人生設計」があるわけですが、それどおりに生きたら幸せかといえば、絶対にそうじゃないですよね。

 

自分の人生は自分のもの。自分の幸せは自分のもの。自分の豊かさは、自分で決めなくてはいけません。人と比べず、わたしなりの豊かな生活を送りたいと思います。