ノウハウ集めが好きな人っていますよね。勉強するならまず参考書を集める。行動する前に成功者の哲学書を買う。
わたしは全体像をはっきり捉えてからじゃないと行動したくない&調べ物好きなので、結構ノウハウを集めるのが好きです。
でも正直なところ、わたし含め、そういうタイプはあんまり成功しません。
自戒の意味も込めて、「なぜノウハウコレクターは成功しないのか」について考えてみました。
ノウハウコレクターが成功しない5つの理由
世の中には、たくさんのノウハウがあります。センター試験対策から宅建、TOEIC、就活面接、ブログの書き方からギターの選び方、カラオケの点数稼ぎなどなど。
ネットで検索すれば、たいていの「正解」を手に入れることができます。
でもノウハウ集めが好きなノウハウコレクターは、成功しません。自分の経験も含め、その理由を5つ挙げてみます。
1.ノウハウを集めるだけで満足or挫折してしまう
本当に頭が悪いとは思うんですけど、ノウハウを集めただけで満足する人って結構いるんですよね。わたしとかわたしとかわたしとか。
初期段階でいろいろ調べてかるーく知識を頭に入れると、すでにやった気になっちゃうんです。まだ何にもはじめてないのにな!
これならまぁ、まだ笑い話で済みます。厄介なのは、ノウハウを集めたことによって挫折することです。
この記事を書こうと思ったキッカケは、実はアフィリエイトなんですね。
新しく書きたいジャンルがあって、それがマネタイズしやすいから、「どうせならアフィリサイトにして本気でやろう!」って思いまして。
だからアフィリエイトのやり方をいろいろ調べました。
で、ライバルの多さにびっくり。「この人たちには勝てない」「ここまでこだわれない」「中途半端な気持ちなら収益は上がらないだろう」と思って、結局断念することにしました。
まだはじめてないのに諦めるとか完全にバカなんですけど、ノウハウコレクターあるあるだと思います。
2.ノウハウが求めるほどの単純作業ができない
ノウハウって、基本すっごい丁寧に書いてあるんですよ。まずこうして、次にこうして、それで……みたいな。
だから、それを読んだら「この通りにしたらうまくいく」って思うわけです。そうじゃなきゃノウハウとして未熟だしね。でもそれが落とし穴なんだよ……!
丁寧に書かれてるぶん、膨大な単純作業があることを見落とすんです。
TOEICのノウハウなんて、さらっと「○○語の単語を覚えましょう」って書いてます。ギターなら「毎日このフレーズを弾いて指練習をしましょう」、ブログなら「1ヶ月毎日書きましょう」。
当然のことながら、なにかを成し遂げるならつまらない単純作業を継続する必要があります。どの分野でも同じ。
単純作業はただやるかやらないかの話なので、ノウハウにはさらっと書いてあります。
だから「毎日やればいいんだろ?」って侮るんですが、ノウハウが求める単純作業を完遂できる人間は、結構少ないんじゃないかと思います。
ノウハウコレクターは単純作業きらいですからねぇ。だからダメなんだよ(自省)。
3.自力で問題解決・試行錯誤ができない
成功者の理論は、最終的に「試行錯誤してうまくいったことを続ける」に行き着きます。そりゃそうよ、試行錯誤を続けたから成功した人だもの。
でもノウハウコレクターは、自分で試行錯誤するのが苦手です。
ノウハウコレクターっていうのは、自分で問題を解く前に解き方を読むような人間ですから。そりゃあ試行錯誤なんてできませんよ。
自分で考えずノウハウに依存してきた人間は、ちょっと躓いたりイレギュラーなことが起こるとすぐに挫折します。
自分で問題が解決できない人間が伸びるわけないし、試行錯誤できない人が成功できるわけがない。
考えてみれば当然なんですけど、ノウハウが丁寧であればあるほど、なんかできそうな気がしちゃうんですよね。でも結局、自分で試行錯誤できるかですからね。
4.足りないものを理解できない
ノウハウコレクターの一番の問題って、自分に足りない部分が理解できないところだと思います。
ノウハウどおり方程式を解いたのに答えがまちがっている。ノウハウどおりのフォームで打ってるのに打率が悪い。
ふつうならここで試行錯誤するわけですけど、ノウハウコレクターは、前述したとおり試行錯誤しません。
あくまでノウハウベースでしか考えないので、そのとおりにやっても結果が出ない場合、立ち往生するしかなくなります。
で、結果がでないからまたノウハウに手を出して、ダメなところをノウハウのなかから探そうとする。だからダメなんだよ!自分で考えろよ!(自省)
成功したがるブロガーに多いんですよね、このタイプ。サロンとかでノウハウ収集して、そのとおりやって、うまくいかなかったらブログコンサルに依頼するというね。
オリジナリティを発揮するブログでなにやってんだよって感じですが、自分で考えられないタイプは問題解決も他人頼みになります。
5.失敗したらすぐに諦めてしまう
結局のところ、ノウハウコレクターって失敗したくないんですよ。失敗しないためにノウハウを叩きこんでお手本通りにやるわけですから当然です。
とはいっても、なににおいても不測の事態、好ましくない事態は起こります。
それに対し、ノウハウコレクターはコツコツ単純作業ができないし、試行錯誤できないし、足りないものも理解しない。
で、「このとおりにやったのにうまくいかねぇぞ。ふざけんなよ。ヤル気なくなったわ、詐欺師め」って勝手にふて腐れて放り投げる。
問題はノウハウじゃなくて、ノウハウがないとなにもできないあなたですよーー!!っていうのに気づかない。
失敗を恐れている、最短で結果を出したい、でもそのために自分は努力したくないって人間がなにも得られないのは当然です。
あくまで(基礎+実行)+ノウハウであるべき
じゃあノウハウはムダかというと、そんなことはありません。あくまで「手引き」として利用するなら、めちゃくちゃ価値はあります。
でもそれを最初から頭に入れて、「このままやろう」「その人の土俵で戦わせてもらおう」と思うと、絶対どこかしらでうまくいかなくなります。
わたしとしては、基礎知識だけさらっと勉強して、とりあえずやってみる方がいいと思うんですね。
まずは楽しんでやってみる。そこから結果を出すために勉強して、少しずつ不足を補って調整していく。こっちの方がオリジナリティがでるし、楽しいし、挫折しづらいです。
わたしのブログがこのパターンでした。あとベース、ドイツ語の勉強もそうだったな。
野球をはじめるなら、最初はルールと最低限のフォームくらいの知識があれば充分。それでやってみて、もっと速く投げるため、もっと確実に打つためにはなにが必要かを考えて、ノウハウを勉強して調整していく。
最初から栄養学や筋肉の仕組みなんかを勉強しても、活かせるほどの下地が出来上がってないからあんまり役に立ちません。
そうすると「なんでセオリーどおりにやってるのにうまくいかないんだ」って考えになっちゃいます。
あくまで(基礎+実行)+ノウハウという図式であるべきなんです。
最低限の知識は必要だけど、ノウハウ集めに没頭するとあんまりうまくいかないから、まずは楽しみながらやって調整の方がいいよねって話でした。
こちらからは以上です。