やっとフリーランスビザを更新することができました! いろいろなトラブルがあり、ビザ切れ3日前にようやく更新。
今回は本当に強制退去かと焦りまくりました。そんなこんなで、フリーランスビザ更新 in ドイツの話です。
※個人の体験談なので、実際のビザ更新についてはお住まいの外国人局にお問い合わせください。
ヴィースバーデンでビザ更新の予定も叶わず
わたしのフリーランスビザは、4月の半ばあたりに切れる予定でした。
1月中に以前住んでいた都市、ヘッセン州の州都であるヴィースバーデンの外国人局に行き、必要な書類を確認。
(実はいままで居住地を公表していなかったけど、引越したので公開する)
・更新の書類(ネットからダウンロードできる)
・税理士による収入証明書
・家賃と光熱費などの証明書
とのこと。
でも2017年、3ヶ月がっつり日本にいまして、ほっとんど仕事してなかったんですね。そのうえ税理士に収入証明書をお願いするとまたお金がかかるし、当時体調絶不調で仕事もセーブしていました。
収入、足りているんだろうか……。
なんて話をしたら、担当者が「同棲している彼のVerpflichtungserklärungでいいよ」とのこと!!
Verpflichtungserklärungとは、「この人が支払えなかったら代わりに支払います」という証明書です。要は、「滞納したまま逃げられたら困るから保証人つけとけ」って感じですね。
大学入学のときは、父親に書いてもらいました。
彼のサインひとつでいいんだー。そっちのほうが確実だし楽だわー
そして2月初旬に、外国人局から「4月のこの日、この時間に来てください」という手紙が届きます。
ですが彼の卒業が決まったタイミングで、学生寮を出なきゃいけないので、3月中に引越すための準備を進めていました。
そういう理由を説明し、「3月中(引越す前)に予約できないか」とメールしたところ、「無理」とのこと。
予約が取れないのなら仕方ない、引越し先で更新するか。
引越し先の外国人局でまさかの手のひら返し
はい来ましたよ、ドイツお得意の担当者の気分による一貫性のない対応!
3月末、引越し先の外国人局に行くと、「Verpflichtungserklärung? ダメダメ、自分で稼がなきゃ」と言われました。
「いや、ヴィースバーデンではOKって……」
「ならそっちで更新しとけばよかったでしょ」
「予約とれなくて」
「それは俺は関係ないからなぁ」
あーーーこういうところ本当にドイツ。ああドイツ。とてもドイツ。
「ビザあと1週間で切れちゃうんで、とりあえずFiktionsbescheinigung(一時的な滞在許可書)もらえませんか?」
「あと1週間、できるだけ書類そろえてまた来なよ」
「収入証明書、1週間じゃ用意できません」
「それは君の担当者と相談して。とりあえず俺はなにもできないから」
お前担当じゃないの?だれなの?
担当者不在、ラッキーで滞在延長
担当者がいると聞いていたタイミングで後日出直すも、なぜか不在。
別に全然驚きませんよ? わたし、ドイツにいますから。ええ、ドイツですから。
1週間で収入証明書を用意できるわけもなく、一応Verpflichtungserklärungを用意し、本人(彼)と一緒に外国人局へ。
(Verpflichtungserklärungは本人同伴じゃないと提出できないため)
対応してくれたのは穏やかなおばあさんで、「ヴィースバーデンからあなたの書類がまだ来てないの。確認ができないので、一時的な滞在許可書だしときますね」とのこと。
あざーーーす!!
とまぁなし崩し的に、3ヶ月の滞在延長が認められました。
もう一度挑戦するも、やはり却下される
そして5月。「あなたの書類が届いたので来てください」とのこと。
手術の手続きのため彼が仕事を休んでくれたので、彼を伴い、改めて外国人局へ。収入証明以外の必要書類を提出し、Verpflichtungserklärungが認められるか聞いてみました。
「フリーランスでしょ? 自分で稼がなきゃいけないと思うんだよねぇ」
「ヴィースバーデンではOKと言われたんですが、無理ですか? ビザ更新の書類に、『収入証明書(第3者からの証明書含む)』って書かれてるんですが」
「うーん……。とりあえず担当者に君の事情は書いておくよ。担当者と交渉してみて」
いやだから、じゃあお前はだれなんだ
外国人局の人(担当者ではないらしい)はわたしの話をていねいに書きとめ、ファイルにはさみ、担当者に届けてくれるとのこと。
だったら最初から担当者に案内してほしくない?ってことで受付に言ったら、「だれでも同じ権限をもっているからちがいはない」とのこと。
いやいや、みんな「俺担当じゃないからしーらね!」みたいなテンションだったよ?
担当者とついに対面、心が折れる
その後税理士の方が迅速に対応してくださったおかげで、収入証明書が届き、6月の半ばに再び外国人局へ。
なんとその日は!!担当者が!!いるらしい!!
番号を呼ばれてドアを開けると、そこにはいかめしい顔をした女性が。
挨拶も軽く無視され、わたしのパスポートをチェックしてファイルを取り出す担当者。
「……で? 収入証明書は?」
「これです。収入足りてますか? 3ヶ月バカンス行ったうえ、病気してたので……」
「これ、書式まちがえてます」
「え、税理士の方に『ビザのための収入証明書』って言ったんですけど」
「でもまちがってます。バカンスも病気も考慮しません」
そこで大きなため息をつかれます。これはあれだ、ダメな雰囲気だ。
「それは重々承知しています。ただ、収入の見込みとして○○ユーロ確実に入るのでその証明書と、家賃は彼負担なので賃貸契約書ももってきました」
「見込みって、将来の話でしょ。それは関係ないから。あなたと彼が明日別れる可能性もあるんだから考慮しません」
そんなこと言ったらパートナービザ成り立たねぇじゃん
まぁ正論ではある。がしかし、言い方がひどい。食いぎみに全部否定してくる。
しかも結論は、「いま忙しくて目を通す時間がないから、結論を出したら手紙で知らせます」とのこと。
あー忙しくてイライラしてんのね。ドイツの役所らしいわぁ~。
そして「ではまた。よい1日を」という定型文のあいさつすら無視され、帰宅。
ちなみにその翌々日手術。入院中、彼に毎日「外国人局から連絡来た!?」と聞いていましたが、2週間音沙汰ナシ。
実はビザが更新できていたらしい
6月最後の週。退院後担当者に「ビザはどうなっていますか。あと1週間で滞在許可が切れるのですが」とメールすると、「まだ時間がかかるから1度来い」とのこと。
あー怖いなぁ。フレンドリーさのカケラもない対応だったからなぁ。
「カードが届くまでに4~6週間かかるので、3か月分の滞在許可を出しておきます」
「あ、ありがとうございます!!」
「はいどうぞ。ではカードが届いたら連絡するので取りに来てください」
「……なんのカードですか?」
「はぁ? 滞在許可のカードですが?」
「!? わたしのビザ、更新されたんですか!?」
「今日の朝処理しましたけど」
ビザ更新に必要な収入がいくらか知らないけど、なんかふつうに超えてたらしい。
ってかそれなら、最初に言ってほしいよね。超心配したよ……。
というわけで、なんかもうよくわかりませんが、3か月分の滞在許可+フリーランスビザ(到着予定)の更新ができました。
外国人局は、この世で1番心臓に悪いところだと思う。富士急のオバケ屋敷に行くよりイヤだ。
まぁこんないざこざはありましたが、元気にドイツ滞在続けます。そして来月末一時帰国します。
いままで「いろんな人と会います!」とか言いつつ実家大好きすぎて家族とばっかりお出かけしていましたが、今回はちょっとアクティブにがんばります。
お仕事でお世話になった方たちにご挨拶させていただきますし、予定があったらおもしろげな集まりにも参加します。ぜひ誘ってください。